いつの時代より一番自信のある私を、メイクする

kokode Beauty(ココデビューティー)

石井さん ところで、店内に至るところにアートが飾られていますよね。なかには先生が描かれたものもあると伺い驚きました!

ジョン・センムル先生 そうなんです。実は、先ほどご説明した私のパーソナルカラーの考えなどは、36歳で渡米してファインアートを学んだときに確立したものなんです。ファインアートを専攻していた母から受けた影響も大きくて。

石井さん 既に活躍されていたのに、さらにアメリカで学ばれたとは……! すごく勇気がいった決断でしたよね。

ジョン・センムル先生 こうと決めたら行動に移しちゃうから(笑)。ずっと心に残っている母の言葉があって。まだ20代のときに、私の濃いメークが気に入らなかった様子で、「あなたがどうやってメークしたのか私にはわかってしまう、それではアマチュアということよ」と母に言われてとてもショックを受けたんです。

石井さん そうだったんですね。

ジョン・センムル先生 でも、そのとき母から教えてもらったんです。“プロ”は人を感動させ、周りから「どうやっているのですか?」と質問される人であり、アマチュアは、きっとこうしたんだろうと読めてしまうものだと。それなら私はプロになりたい!と思うようになり、何についても〝コンセプト〟をまず考えるようになったんです。

石井さん なるほど。お母様の言葉に影響されたのですね。

ジョン・センムル先生 はい。渡米してからはとにかく人の顔を夢中で描いて……。わかったことは人を描くときに必要なのは7色。「レッド」、「クリーム」、「オレンジ」、「ブルー」、「イエロー」、「パープル」、「白」があればどんな肌色も全部書けるんです。欧米人からアジア人までね。そうして、私なりのパーソナルカラー理論を見出して、メークアップのルールも決めて帰国しました。美容は哲学だと考えているので、形容詞的な表現ではなく、なるべく論理的に、具体的に落とし込むことも心がけています。

石井さん すごいです……!でもなかなか難しいことではないですか?

ジョン・センムル先生 そういう発信をする人は珍しいと言われますね(笑)。人生も同じでなんとなく生きていく人も多いですが、私は自分自身が決めた方向性に向かって生きていく人生でありたいなと思うんです。

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