自分の使命を再認識する究極のデトックス体験！本場インドのアーユルヴェーダ武者修行【岡清華のDetox Wellbeing連載・特別編】

2023.04.27

日本式アーユルヴェーダの開発者で、約5万人の不調（特に詰まりや滞り）の改善に寄り添ったMOTHER代表のオカサヤこと岡清華さん。彼女が提言するのは　“デトックス・ファースト”。正しく取り入れて、きちんと排出をする。無理なくほんの少しだけ習慣を変えてみるだけで、心と身体の消化力が高まり、人生までもが軽やかにシフトチェンジできるそう。

今回は岡さんが2022年の年末に滞在された本場のインドのアーユルヴェーダ施設の3週間のプログラムについていろいろとお聞きしました。

【Q1】アーユルヴェーダ施設はどんなところ？どんな人が来るの？

私が滞在したVAIDYAGRAMA Ayurveda Healing Villageはアーユルヴェーダクリニック、病院、研修センター、リトリートの総合施設となり、写真は主治医で代々アーユルヴェーダ医学に携わっているDr. Ramanandanです。こちらの施設は患者さんを治すだけでなく、親のいない子供のための施設、高齢者施設、託児所などもありとても慈愛にあふれています。
2年か3年に一度、私は自分と向き合い精神成長を求める目的でこちらのプログラムを受けています。
ここに来る患者さんには私のような健康な人はめずらしく、西洋医学に見放された末期がんの方、精神疾患、ドラック中毒、内臓疾患、難病、ワーカーホリックなど、どうにも解決できない不調に悩む人が多い印象です。
こちらでは国家資格を持つアーユルヴェーダ医学の先生の指導のもと最短でも3週間、それぞれの症状にあわせてプログラミングされます。

【Q2】どんなお部屋に滞在するのですか？

天蓋付きのベッドにシャワー、洗面台、トイレなどの水まわりも完備したシンプルですが清潔なお部屋です。山の中なので虫の出現は仕方ないですが、虫よけもハーブの煙で追い払い、殺傷することはありません。
基本的にプログラムがない時間はお部屋から外を眺めたり、本を読んだり、瞑想をしたり、自然に身を委ねます。もちろんスマートフォンなどの電子機器とは意識的に離れてデジタルデトックスもします。
建物の造りもアーユルヴェーダに則っており、自然との共生、氣の循環のいい環境となっており、写真にある植物も太陽の光を受けて神秘的なエネルギーを感じます。

【Q3】食事はどんなものを食べますか？

お粥や野菜を煮たもの、豆のスープなどどれも味の薄いものばかりです。これにギーを定期的に摂取します。料理のメニューもひとりひとりのプログラムに合わせて伝統的な作り方で用意されています。シンプルながら、発芽した豆などエネルギーのある食材を使い、水も濾過した雨水や湧き水、料理の燃料は牛糞を用います。自然の循環に抗わないのがアーユルヴェーダの考えなのです

【Q4】施設での生活やプログラムはどんなものですか？

まず入所したらメディカルチェックを行います。私はストレスからくる胃腸の不具合と不整脈と診断され、3週間のプログラムで改善を目指すようカウンセリングされました。
1週目は体をニュートラルに戻す時間で食事療法とハーブの処方、2週目から本格的なデトックスプログラムが始まり、手作りのメディカルギーを1回30㎖、これを7日間210㎖、毎朝5時半にお祈りしながら飲みます。1週目でニュートラルになった体にギーがスポンジのように吸収され、未消化物や脂肪化した毒素（セルライト）、内臓に入り込んだ毒素などがオイルクレンズされます。そして3週目は回復のプログラムとなります。
かなり過酷ですが、毎日メディカルチェックとともに4ハンド（セラピストが2人）のオイルマッサージを受け、内臓からと皮膚からダブルアプローチでデトックスを促します。
また、施設内では礼拝や、牛糞を燃やす儀式、牛に感謝する儀式など決まった儀式がありそちらに入所者は参加します。

【Q5】３週間を終えていかがでしたか？

今回でVAIDYAGRAMA Ayurveda Healing Villageでの滞在は２回目。やはり過酷ではありましたがフィジカル、メンタルともにリセットされ、自分がこれから向き合いたいことなど考え方もクリアになりました。滞在中はとにかく自分ととことん向きあい対話し、自分のキャパシティーの可能性も確認できました。日本式アーユルヴェーダを伝えてたくさんの方の不調に寄り添いたい、そんなポジティブな意欲にも満ち溢れました。医療だけでは解決できない、そんな部分をアーユルヴェーダは担っていて、救いのひとつだと確信することができました。

岡清華(OKA SAYAKA) Profile
MOTHER 代表。管理栄養士、アーユルヴェーダ・ヨガ講師。日本式アーユルヴェーダを確立し商品開発やイベントなどをプロデュース。スクールも開講しあらゆる不調に寄り添い、真のウエルネスに取り組んでいる。