メディカル ハーブ&スパイス コンサルタント
雲川多紗

【Profile】
New Yorker と大阪人の大阪市出身ハーフ。
有機ハーブ＆スパイス販売店 Tasha to Hazuki 代表。

離乳食をきっかけに「子供に安全で美味しいものを食べさせたい。」気持ちから、ハーブ＆スパイスに目覚める。7年間ハワイの医大で勉強した経験も活かし、スパイス&ハーブ検定2級、スパイス&ハーブコンサルタント、メディカルハーバリストの資格を取得。
オーガニックスパイスとハーブの商品開発と使用方法や薬用効果を広く伝えるため有機ハーブ＆スパイス販売会社を立ち上げる。 現在は大阪市内にオーガニックハーブ園もオープンさせ、料理教室やワークショップを開催。インスタはこちらから

14世紀のハンガリー女王、70歳を迎えたエリザベートは高齢による手足のしびれや痛みに苦しんでいました。その時に献上されたのが、良質なローズマリーを用いたハーブチンキ（ハーブをアルコールに漬けて濃縮させたもの）。エリザベートは毎日服用し、入浴しながら体中に塗布。すると、あらゆる不調がなくなり、肌のツヤもよみがえり美しく若々しくなったそうです。そしてなんと！20代のポーランドの王様にプロポーズされたそう♡

そんな逸話から「ローズマリーは若返りのハーブ」として広まりました。もちろん逸話だけではなく今では様々な研究で美容や健康効果が実証されています。

ホームセンターや花屋さんで1,000円未満で購入できるローズマリーの苗。スーパーではプラスチックの容器に3～5本入って500円前後。苗は切っても切っても増えていくので、苗の方がはるかにコスパ良いのはご存じでしたでしょうか。さらに肥料不要で害虫もつきにくいので超初心者でも育てやすいハーブです！
1年中緑色で5~10月（気温によって多少差はあります）には明るい紫色の花が咲き、見た目も可愛いらしくお庭やベランダのアクセントにもなりますよ。苗から鉢に植え替えると「スタント(stunt)」と言ってしばらくショック状態になり、その間は伸びないので最初だけ成長が遅く感じますが、環境に慣れるとグングン伸びて増えていきます。

乾燥したローズマリーは、お料理に使用するのは良いですが、トリートメントや化粧水には、フレッシュなローズマリーが適しています。もちろんフレッシュなローズマリーはお料理にも使えます！おうちで育てれば、料理にも化粧品にも使えて一石二鳥ですね。

発毛できると噂のローズマリートリートメントは、頭皮の血行が良くなるので薄毛や白髪予防にもなります。髪の毛がツヤっとしていると見た目年齢がぐっと下がるので、最近抜け毛が増えてきた…コシがなくなってきた…そんな大人の髪のお悩みを持つ方に作っていただきたいです。手作りなので敏感肌さんにも安心です。

<材料>
・ローズマリー　2本
・ホホバオイル　20ml
・アルガンオイル　20ml
・ひまし油　20ml

<作り方>
①オイルは1：1：1の割合になるように分量を測る
②オイルとローズマリーを湯煎で弱火で加熱する
③15分ほどでローズマリーが少しチリチリとなったら火を消す。自然に冷まして瓶に入れる。

<使い方>
①乾いた髪に頭皮をマッサージするように馴染ませ30分以上おく
②お湯でオイルを流し、いつも通りシャンプーをする

ローズマリートリートメントは少量を毛先に塗るとヘアオイル代わりになったり、週1のスペシャルケアとして頭皮マッサージにも使えます！薄毛、白髪予防しながら髪の毛がツヤツヤに。オイルはAmazonやiHerbなど通販で簡単に購入でき、1度作ってしまえば6か月はもつので、コスパも良いです

床の拭き掃除やキッチン周りをすっきり掃除したいけど、市販のお掃除スプレーは刺激が強く化学物質も多い…。小さなお子様やペットがいるとなるべくナチュラルなものを使いたいですよね。ローズマリーには抗菌、殺菌作用もあります。口に入れても大丈夫な手作りは安心です。頑固な油汚れまでは落とせませんが、日常のお掃除ならあらゆる場面で使えます。

<材料>
・ローズマリー ２〜３本
・レモン２個分の皮
・ホワイトビネガー
・水
・スプレー瓶（酢が入るのでガラス瓶）

<作り方>
①ガラスのスプレー瓶に材料全ていれて2週間おく。

材料を入れるだけなので簡単です！レモンとローズマリーの香りが心地よくお掃除時間が爽やかで楽しくなります。

毎年12月に作るフルーツポマンダー。オレンジにクローブを刺してシナモンをまぶしたものですが、500年前のヨーロッパでは悪霊やペストから身を守るために首からぶら下げていたそうです。今はクリスマスの飾りとして作られるものですが、家がいい香りに包まれるし、ツリーやリースと雰囲気がマッチします♡