【成分図鑑】肌トラブルの万能薬「甘草エキス」

名前をよく聞く有名な美容成分でも、実は何に効果があるかきちんと知らないことってありませんか？ 例えば「透き通る肌」と一言で言っても、トーンアップからシミケアまで期待する効果は多岐にわたって、何を使うのが良いのか悩んでしまいます。そこで、美肌効果があると言われる美容成分を、何に一番効くのか、どんな成分と一緒に使うと効果的で、どんな注意事項があるのかなど、成分ごとに掘り下げて探っていきます。第五回目の今回は、ゆらぎ肌を落ち着かせてくれる救世主！「甘草エキス」をご紹介します。

肌トラブルが起こったときの万能薬「甘草エキス」
「甘草エキス」は、独特の甘みがあることから甘草(カンゾウ)と呼ばれる、植物の根から摂れるエキスのこと。グリチルリチン酸やポリフェノール、グアブリジンなどを含んでいて、優れた抗炎症作用と鎮静作用の高さが特徴です。ニキビトラブルや凹凸肌、かゆみのある部分にピンポイントで使うことも、お顔全体に使って、ゆらぎ肌を改善することも可能です。効果を実感するためには、3か月以上継続して使いましょう。

グリチルリチン酸として配合さていることが多く、化粧水やクリームなど、さまざまなアイテムに配合されています。

ⅰ ニキビ肌の改善
甘草エキスに含まれるグリチルリチン酸は、かゆみが出ているところやニキビ跡に効果的。ニキビのできにくい肌質に整えて、すべすべの滑らか肌に整えます。
ⅱ敏感肌の鎮静
生薬からきている甘草エキスは、敏感ですぐに荒れてしまうお肌を健康な状態に引き上げてくれます。ゆらぎ肌にも効果的です。

配合成分の表示に「カンゾウ根エキス」と書かれているのもを選んで
甘草エキスは化粧品に「グリチルリチン酸」として配合されているものも多いですが、グリチルリチン酸はコンマ数パーセントしか配合されていないので、きちんと「カンゾウ根エキス」として配合されているものを選びましょう。