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連載 Vol.26 お出かけ着の新戦力!この夏、「大人の浴衣」はじめます

by kokode beauty 編集部2019.05.16

kokode Beauty(オリジナル)

連載 Vol.26 お出かけ着の新戦力!この夏、「大人の浴衣」はじめます

このLady Mind連載で春に着物の撮影をした際、出合った帯を購入し、
より一層和装への興味が高まったという石井さん。
夏が来たら浴衣を着たい! ということで、
今回から全4回にわたって着物スタイリストの秋月洋子さんに
大人の美しい浴衣の着こなしについて教えてもらいます。

連載 Vol.26 この夏は、大人な美しい浴衣姿で涼やかに夏を過ごしたい

改めてきちんと知りたい
夏の和装と「浴衣」

石井さん:和装はとてもハードルの高いもの⁈ と思っていたのですが、この連載で秋月さんに色々と教えていただき、撮影中に出合った「宝尽くし」の帯を購入しました。その帯をきっかけに、お着物への第一歩を踏み出した気持ちです。今年は夏になったら浴衣を着て出かけたいと思うのですが、着こなしについて改めて教えていただきたいと思います。

秋月洋子さん(以下、秋月さん):そもそも、浴衣は今でこそ街着として浸透していますが、元々は湯上りなどに着るような室内着でした。一方、着物は外着であり、仕立て方でいうと、生地2枚縫い合わせた裏地のある「袷(あわせ)」と、1枚だけの「単衣(ひとえ)」の2種類があります。さらに単衣の他に透け感のある「薄物(うすもの)」という着物もあり、時季によって着物を着分けます。一般的な衣更えとしては、10月~翌5月が「袷」、夏は6月が「単衣」、盛暑の7~8月には「薄物」、9月で再び「単衣」となります。

秋月さん:地域で気温差があるので、絶対に暦通りでなければ、ということはありません。袷の時期とされている4、5月でも暑い日は多いですし、その日の気候に合わせて単衣を着るなど、普段着であれば自分が心地良い着こなしをして大丈夫。ただ、季節の先取りは着慣れた感じがして粋ですが、過ぎた季節をいつまでも引きずるのはあまり素敵な着こなしとは言えないかもしれません。

石井さん:そうですね。これからは、和装を1日限りのイベントで着るのでなく、オシャレのひとつとして楽しめるようになりたいと思っています。元々、室内着だった浴衣はおでかけ着として着て出かけて良いのでしょうか?

秋月さん:はい、着こなしのポイントを押さえれば出かけられる場所の幅も広がりますよ。浴衣は夏着物より気軽に着られますし、ぜひランチやショッピングなどにも着ていただきたいと思います。

石井さん:安心しました! 夏着物の前に、まずは浴衣から取り入れてみようと思います。今年の夏が楽しみです。

浴衣は白Tシャツ×デニムと
同じぐらいカジュアルなもの

秋月さん:きっとみなさん、浴衣を一度は着たことがあるという方が多いと思いますが、浴衣のTPOについて、「どこに着ていけるのですか?」というご質問を頂くことがあります。

石井さん:確かに、その線引きがわからないところです。どういったシーンに着ていけるものなのですか?

秋月さん:浴衣は基本的にカジュアルなものなので、洋服に例えると白Tシャツ×デニムと同じ感覚ですね。スニーカーと合わせれば、よりカジュアルになりますし、ヒールのあるパンプスやアクセサリーなどの小物なら華やかに仕上がりますよね。同じように浴衣もコーディネートによってカジュアル加減を調整することができます。

石井さん:以前の連載で着物を着回したように、1枚の浴衣をTPOに合わせてコーディネートを変えて楽しめるんですね!

秋月さん:そうですね、もっともカジュアルなシーンの花火大会やお祭り、野外ライブや居酒屋などに出かけるときは衿などを付けず、1枚で着た浴衣に半巾(はんはば)帯や兵児(へこ)帯を締めて、素足に下駄といった着こなしが似合います。

石井さん:お洋服でいうと白Tシャツ×デニムにサンダルみたいな感じでしょうか。

秋月さん:はい、また屋形船やカフェレストラン、寄席などでも、同じようなカジュアルな着方でも良いですよ。ただ、ご一緒する方や場所の雰囲気によってもう少しきちんとさせたいなら、足袋を履いたり、帯揚げや帯締めをして大人っぽく仕上げたり、着こなしを変えても良いと思います。お洋服でも同じですが、友人か、仕事関係の人なのか、どういう人に会うのかによって、求められる姿が変わりますよね。

石井さん:それは私もお洋服選びのときに心がけていることです。TPOの「時間」・「場所」・「場合」の3つに加えて、その日どういう相手に会うかも大切ですよね。

秋月さん:そうなんです。他にも、浴衣を夏着物風に着こなす方法もあり、そういう着こなしなら目上の方との約束などにぴったりです。例えば、美術館や料亭、ホテルのレストランなどドレスコードがある場所で、よりきちんと感を演出したい場合には、半衿をつけて足袋を履き、名古屋帯を締めるだけでかなり印象が変わります。ただ、その場合、そういう着こなしができる素材の浴衣であることが大切です。

石井さん:これまで花火大会などでしか着てこなかったので、こんなにも幅広く着こなせると知って驚きました。

秋月さん:はい。先ほどご紹介した帯や小物合わせに加え、素材や色柄選びも考えると夏の和装もいろいろ楽しめますよ。ただし、浴衣はあくまでもTシャツ×デニムと同じカジュアルなスタイルなので、正装が必要なシーンにはふさわしくないということを忘れないようにしてくださいね。

浴衣でお出かけできる場所の例

イベントから街着まで着回せる浴衣は、
夏のオシャレを楽しめますが、大人にふさわしい浴衣姿のためには、
洋服と同じようにシーンを考えてコーディネートすることが大切です。

カジュアル度
*Vol.27以降で具体的なコーディネートをご紹介します。

新鮮な気持ちで着たい
一歩先ゆく大人の浴衣の楽しみ方

石井さん:大人の浴衣選びのポイントってありますか? どんなものを選ぶと素敵に着こなせるのでしょうか?

秋月さん:浴衣を選ぶときは、フルレングスのワンピースを着るイメージで、顔映りと全身で着たときの印象をチェックするのが大切です。

石井さん:顔映りは大切ですよね。全身の印象を考えて選ぶのは、以前のお着物の回でも教えていただいたことを覚えています。着物の最初の一枚には柄が入っているものより、無地のものが着回しやすいとのことでしたが、浴衣はどんなものを選ぶと良いですか? 浴衣にも流行はあるのでしょうか?

秋月さん:もちろん流行もありますが、クラシックな定番柄は飽きが来なくて長く楽しめるのではないかと思います。ベーシックなものは、古典的に着こなすのはもちろん、帯合わせ次第で印象を変えたり、色遊びができたりして、古臭くならずに今っぽい着こなしもできますよ。まず1枚浴衣を持ちたい、という大人の女性にオススメなのが老舗のメーカーの「竺仙」のもの。古典的な柄でありながら、鮮度の高い、誰が見ても良さが分かる上質感が大人にぴったりです。

石井さん:確かにベーシックなものだと、どんなふうに着るかイメージを膨らませることができますし、どんなシーンでも着回せるとライフスタイルに合わせやすくなりますね。

秋月さん:そうですね。色柄はもちろんですが、着心地と着姿の美しさを考えると大人の着こなしに繋がるのは上質な素材選びがポイントになってきます。綿、麻、綿絽、綿紅梅、絹紅梅、絞りと様々な種類がありますので、これについては次回お話していきましょう。

石井さん:はい、よろしくお願いいたします!

着物スタイリスト 秋月洋子さん

Profile

雑誌でのスタイリングを始め、テレビドラマ、CM、映画など多くの俳優やタレントからの指名を受ける。着物や帯、帯留めなどのデザインも手掛ける。「着物姿は街中に溶け込めて、洋服と変わりなく自然体に」というのがポリシー。

ロケをしたのは・・・

星のや東京

星のや東京

お茶の間を中心に設えた6室の小さな日本旅館が塔状に重なり合い、江戸東京の文化を薫らせる「星のや東京」。玄関で履物を預けた後は、客室やお茶の間、温泉を行き来。そして日本伝統の畳でくつろぎ、季節のお料理を楽しむ。旅館ならではのおもてなしの心を感じながら、ほっとひと息、気持ちを落ち着かせてくれます。
東京都千代田区大手町1-9-1 / ☎︎0570-073-066(星のや総合予約)
1泊1室¥83,000~(税・サービス料10%別、食事別)
星のや公式サイト https://hoshinoya.com/

撮影/寿 友紀<人物>、石澤義人<静物>
ヘア/SATOMI(cheka.) スタイリスト/秋月洋子 
撮影協力/高橋奈央 デザイン/瀬尾侑平

kokode beauty 編集部

kokode beauty 編集部

光文社が展開する雑誌のビューティー記事を中心にここでしか見れないトレンドネタやワンポイントアドバイスを配信。

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