贈りもの賢者発!大人の心遣いが光る!必ず喜ばれる「お別れギフト」5選【美容プランナー西村直子連載22】
春は、喜びや期待、悲しみ、寂しさ…などいろいろな気持ちを胸に抱きつつ、新しい季節をむかえる、出会いや旅立ち、お別れの季節。
今回の連載では、駐在などで多くの旅立ちやお別れを経験してきた西村さんならではの贈り物の流儀と西村さんが見つけたオススメのギフトをご紹介。
お相手の顔を浮かべながら、ひと手間をかけて選ぶ心のこもるギフトで、感謝の気持ちをお伝えしてくださいね。
美容家/美容プランナー
西村直子さん
10年間の香港で暮らしを経て、親しんだ中医学を内側からの美と健康に活用し、美容家/美容プランナーとして多数メディアで活躍。コスメや美容法を見極める審美眼と美に対する深いこだわりが生じ、現在、多数メーカーとコラボ商品を開発中。Instagram/naoko_nishimura_
「言葉」を大切にする方へ。“福”を願ってお渡しする、大粒で肉厚な梅干し
カーディガン ¥25,300、ニット ¥23,100(ともにLOULOU WILLOUGHBY/アルアバイル) その他/西村さん私物
「お別れに贈るギフトとして、お仕事関係で知り合った方や、先生や目上の立場の方などに感謝の気持ちを伝えたい際にお贈りしています。
お相手の方の日常を想像して、「おやつが好きな方だったな」「小学生のお子様がいらっしゃったな」「言葉遣いがきれいな方だったな」などと、日常や嗜好、生活をイメージしてからギフトを選んでいますね。プラスして、名前やパッケージにもこだわるととても喜んでいただけますよ!
ギフトは、日常使いできるハンカチや消えてなくなる食べものを中心にお相手の気負いにならないものを選んでお贈りしていますが、目上の方には要冷蔵などご負担をかけるものは避け、常温で日持ちするものを選ぶようにしています。
お値段もお相手の方がお返しを考えなくてもいいものを考えますね。あまり高価だとお返しを気になさる方もいらっしゃって申し訳ないので…。
贈り物は、気持ちを贈るものですから、お相手の方が受け取られた時に喜んでくださると嬉しいですよね。それを想像しながら選ぶと楽しいですよ!」
京橋千疋屋の「梅干し「ふくふく」(小)」
「言葉を大事にしていらっしゃる方に特に喜んでいただけるのが京橋千疋屋の『ふくふく』。新天地に行かれる方に“福”が舞い降りてきますようにという願いを込めてお贈りしています。
お世話になっている方とお会いするときや、撮影現場の手土産としても喜ばれる贈り物です。
こちらの梅干しは、減農薬・無化学肥料で作られた和歌山産の梅干し。酸っぱすぎず、ほんのり甘さを感じるとても美味しい梅干しで、召し上がられてから必ずと言っていいほど『とても美味しかった』とのご連絡をいただく贈り物です。
木箱に入って風呂敷にも包まれていますので、かしこまった雰囲気が出せるのがとてもいいんです。目上の方にもお渡ししやすいですよ」
梅干し「ふくふく」(小)¥5,400(京橋千疋屋)
美容に高感度な甘い物好きな方へ。カリッとした食感が絶妙な缶入りナッツ
umami nuts の「春の期間限定3缶セット」
「老舗の豆菓子屋さんがこだわりの製法で『カリッ』とした食感に仕上げた、季節を感じるフレーバーの缶入りナッツ。食べ出すと止まらない、おいしいスイーツです。
お別れ時期に、大人数に配る予算のなかで、良いものをお贈りしたいと探している方にオススメです。
季節によってセット内容が変わるので、季節感が出せるところもいいですね。同じものでも味が変えられるので、このナッツを好きになった方にはまたお贈りすることもありますよ。
ナッツ系のアレルギーでなければ、ナッツ嫌いの方はあまりいらっしゃらないので、よく贈り物に使わせていただいています。
個人的にもナッツは好きで、日々、食べるようにしています。特に、朝の空腹時はカラダが酸化しやすい時間といわれているので、抗酸化力の高いアーモンドなどのナッツを取り入れます。また血糖値の整える作用もあるので美容と健康を意識していらっしゃる方へお贈りするギフトとしてもオススメです」
春の期間限定3缶セット¥4,381(umami nuts)
<セット内容>
・ポルチーニマカダミアナッツ
・桜花塩漬けマカダミアナッツ(期間限定)
・レモン醤油アーモンド
甘いもの好き&美意識の高い方へ。しっとり上品な甘さのグルテンフリー バナナブレッド
「お別れのときは、お手紙を添えて手渡しが私のルール。
お手紙もお返事を考えられると申し訳ないので、文章量はほどほどに端的に書くようにしています。お手紙ですから、書き出しには、頭語や時候の挨拶を入れますが、お礼の気持ちが伝わる、心に響くお手紙になるように柔らかな文章を心がけています。
距離が近い親しい方へはお手紙ではなくイニシャルなどを取り入れたメッセージカードを使うこともありますが、礼儀をわきまえておきたい方へは伊東屋などで扱っている紙の質が良い便箋を使い、失礼のないお手紙にしています」
SANCTUARY FOODS.の「ENERGY BREAD-BANANA 」
「同年代のママ友や、甘いものが大好きだけど甘いものに罪悪感を感じる美意識の高い近しい関係の方にお贈りするのが、グルテンフリーであり、そこからもう一歩踏み込んだ、グレインフリー(穀物不使用)でもあるバナナブレッド。
グルテンフリースイーツは米粉のものをよく目にしますが、グルテンフリーやグレインフリーを選ぶ方なら、食物繊維が摂れる野菜がなお良いという方も多いかと思います。
だからこそ、SANCTUARY FOODS.のエナジーブレッド・バナナ! 再リニューアルでは、小麦粉でも米粉でもなく、山芋粉が材料に加わり、しっとりさにさらに磨きがかかりました。さらに、ココナッツシュガーが増量したことで果糖度がアップして、効率の良いエネルギーチャージができるようになったそうです。山芋の大地のエネルギーで食べ応えが増し、
驚くほどしっとりしたバナナブレッドは『美味しい』のひと言! 実は、バナナが苦手なのですが、SANCTUARY FOODS.のバナナブレッドに出会って、バナナって美味しいんだって初めて思えたスイーツなのです(笑)。
作られている方がアレルギーなどに対しても意識を向けていらっしゃる方なので、そこも安心材料ですね! しっとり感は格別ですので、ご年配の方にも食べやすくオススメですよ」
ENERGY BREAD-BANANA ¥5,800(SANCTUARY FOODS.)
「早めに召し上がってね」と伝えられる親しい友人へ。すぐ美味しさを味わってほしい半月どら焼き
木挽町よしやの「どら焼き」
*カゴは西村さんの私物です
「歌舞伎座路地裏に佇む、100年以上の歴史がある老舗和菓子屋の半月どら焼き。木挽町よしやのどら焼きは、生モノで日持ちがしませんので、直接お渡しできる日や、ホームパーティのときに重宝する和菓子です。
翌日までは日持ちしますが、やっぱりできたてのどら焼きは絶品! 『すぐに食べてね』とお伝えしたいから、仲の良い友人にお贈りするようにしています。
こちらのどら焼きは、皮が格別! 皮はしっとりもちもち♡ そして餡は最高級北海道十勝産小豆を使用した甘さ控えめのとても上品なお味なのです。
通常は『よしや』の焼印が入っていますが、今回は特別に桜の焼印で春らしくしていただきました。私自身はまだ利用したことはないのですが、こちらではオリジナルの焼印を入れることもできるそうです。お仕事でお礼にいただいたときに、オリジナル焼印が入っていて『本当に可愛い!』と思ったのを覚えています。こういう気持ちがこもった贈り物をいただくと嬉しいですよね。
ただ、大反響のどら焼きなので、お昼には売り切れていることも。ご予約がオススメです」
木挽町よしや どら焼き ¥150(木挽町よしや)
(5個入箱〜30個入箱もあり)
なかなかお会いできない方へ。どなたにお贈りしても喜ばれる刺繍ハンカチ
和光の「刺繍ハンカチ」
「直接お会いできない方や、まとまった人数の方々にお渡しいただけるよう代表の方へ託す際に選ぶことが多い和光の刺繍のハンカチ。海外で暮らしていた時期は、何かと助け合いが多く、お礼用ギフトとしてお家に常備していました。
元々、駐在前にお世話になった方にお配りするのに使いはじめたのですが、目上の方にも若い方にもどなたに渡しても喜ばれるアイテムです。
最近、タオルハンカチなども普及して、ハンカチを買う文化がなくなってきたこともあり、こういった時にいただくのが嬉しいと皆さんに喜んでいただけます。
和光のハンカチは限定があり、デザインも定期的に入れ替わるので、季節ごとにデザインを変えてお渡ししています。私が季節もの好きということもあるけれど、季節のデザインをお贈りすると、春にこういう理由でいただいたなどと、その季節にふいに思い出していただけたら嬉しいな思っています」
<手前から>春の訪れを感じる街角を描いたハンカチーフ。ハンカチ<春の街>¥3,300、控えめなトリコロールカラーで春らしいチューリップの花を手刺繍。ハンカチ<手刺繍/チューリップ>¥3,300、4隅に日本の豊かな四季の移り変わりの刺繍を施したハンカチ〈刺繍/四季〉。¥3,850(すべて和光)
■商品のお問合わせ先
umami nuts tel.03-6273-4900
木挽町よしや tel.03-3541-9405
京橋千疋屋 tel.0120-037-877
SANCTUARY FOODS. http://sanctuaryfoods-hayama.com
和光 tel.03-3562-2111
アルアバイル tel.03-5739-3423
次回は、満開の桜に合わせて、桜のようなピンクリップを主役にした春メイクをご紹介します。お楽しみに!
撮影/古水 良(cheek one/人物)、白倉利恵(光文社写真室/静物)