専門家に質問! 女性特有のゆらぎや目覚めに「CBD」って本当にいいの?<CBD特集/前編>
パリではタピオカと同じくらいの普及率とも言われている「CBD」。大麻の原料ということから、ちょっと怖いと手がのびないという方も多いかと思います。けれど実は自分の味方にすると、大人世代にもうれしいメリットがたくさん! 今回はCBDを牽引しているメーカー「ENDOCA」の松本さんにCBDの魅力やメリット、正しい選び方などをお伺いしました。
もしあなたが日々、不眠や更年期などカラダに悩みを抱えて過ごしているのなら、CBDによって何かが変わるかもしれません。今回は前編・後編の2部構成でお送りします。ぜひお読みください。
お伺いしたのは…
ENDOCA(エンドカ)ジャパン
松本 敏さん
CBDオイル界のパイオニア的存在として知られているENDOCA(エンドカ)のディレクター。CBDの効能を自らの不調から体感。塩やニンニクと同レベルで一般家庭に普及させることを目標に、CBDの最先端を日々追求。“CBD大使”との異名も持つほど精通している。
ゆったりと時が流れる鎌倉山のSHOPでお話をお伺いしました
2021年にオープンした「ENDOCA(COFFEE)SHOP」。鎌倉山の桜並木を進むと洋館のような素敵なショップが出迎えてくれました。ここがENDOCA(エンドカ)の世界初の旗艦店。お客さまの生活習慣をヒアリングして、CBDの魅力を伝えながら、お客さまに製品をゆっくり選んでほしい。そんな想いから、SHOPは予約優先なのだとか。
店内には、エンドカのCBDグッズがズラリ。よく知られているCBDオイルのほかにもバームやリップ、ガムまでが緑とともにきれいに並んでいました。このリラックスできる素敵な空間に感動しながら、お話を伺うことに…。
席に着くと、ディレクターの松本さんがスッとお持ちくださったのがCBD入りのコーヒーやチョコレート、そして有機のドライフルーツ。「CBD入りのコーヒーでリラックスしながらお話ししましょう」と松本さん。美味しくいただき、和みながら取材がスタートしました。
健康上のメリットがたくさん!「CBD」に世界中の医学会が注目
お招きいただきありがとうございます! CBDの魅力を今日は存分に語っていただけたらと思います。日本ではまだ大麻のイメージが強く、敬遠される方も多いと思いますが、海外ではどのような位置づけなのでしょう?
「CBDは医療機関で扱われるくらい、メディカルなアイテム。大多数が睡眠、ホルモンバランス、肩こり、腰痛、不安、ストレスを緩和させるために使われていて、メンタルヘルスの向上のために日々生活に取り入れられています。今も医学論文も多数発表されていて、まだまだ多くの効果効能が期待されている成分で、アルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症、関節リウマチ、糖尿病の合併症などの治療研究も進められています。
もうご存知の方も多いと思いますが、CBDは大麻に含まれるカンナビノイドという天然由来の成分。テトラヒドロカンナビノール (THC)と違い、精神活性作用、いわゆるハイな状態になるような作用はなく、健康上のメリットがたくさん報告されている成分なんですよ」(松本さん)
世界中の医療機関で使われ、まだまだ研究されているほど良いものなのに、なぜ批判対象にずっとなっていたんですかね?
「人とヘンプ(麻)が切り離されたのはここ50年くらいの話なんです。日本でもヘンプをメイン産業としていた時代があったくらい身近なものだったんです。家などの建造物でも麻の紐を使っていましたしね。50年代にドラッグ戦争が始まり、ヘンプもそのくくりに入れられてしまったんです。
けれど、調べて行くと、害がほとんどないよね。CBDはカフェインや砂糖と比較しても悪いところがなくて、医療にも使われている。害よりメリットが多いことが分かってきて、カナダやタイではヘンプを全面的にOKとするようになったんですよ。アメリカではタバコの喫煙者よりCBD愛用者が増えていて、コンビニにも並んでいるほど。医療や福祉に従事するエッセンシャルワーカーの必需品になっています。
日本は海外と比べて5年くらい遅れていますね。CBDに対する認識が海外と日本では乖離しすぎている印象です。けれど今は国がCBDについて研究をするようになってきていて、数年内には日本でもヘンプが栽培できるようになるとも言われています。そうすれば日本人の意識も変わってくるはず。日本でも400〜500ブランドぐらい出てきましたからね! 」(松本さん)
私たちも美容商材の展示会でCBDを多く見かけるようになり、身近な存在になってきました。とても良いものという印象に変わってきていますが、まだまだ大麻などの印象が拭えきれていないですよね。でも、今後はCBDの存在価値が上がり、扱いも変わってきそうですね。楽しみになってきました。
松本さんの寝たきり状態を救った「CBD」
ところで、松本さんがCBDを知って、魅了されたきっかけは何だったのですか?
「もともとは外資系のアパレル会社にいて、日本とヨーロッパを往復する日々を送っていました。やりがいのある楽しい仕事で、絶好調とずっと思っていました。けれど、実は常に気が高ぶっている状態だったようで、自律神経をのバランスを壊してしまい、2年間寝たきり状態になってしまったんです。目の焦点も合わない、食べても嘔吐、眠れないし、動悸や記憶障害も神経痛も、と様々な症状が出て…。会社に休みをもらったら立ち上がれなくなっていました。交感神経が優位になりすぎて、バランスが崩れていたんですね。
筋肉弛緩剤や痛み止めなど複数の薬を飲んで、病院もどんどん変えてみましたが状況は変わらず…。西洋医学は症状を抑える治療が中心なんですよね。薬漬けになっていた私に漢方の主治医が「それでは蝋人形になるよ」と言われて、治療法を変えることに。アーユルヴェーダや漢方を取り入れ、独自でも勉強。東洋医療を人体実験のように自分で試していきました。結局は、日々、バランスが整った生活が必要というところに行き着き、世界中の自然治癒について勉強して、出会ったのがENDOCAのCBDオイルでした。
それで、CBDオイルを使ったら、焦点も合ってきて呼吸も楽になり…。そこからですね、CBDに注目するようになりました。ENDOCAはより良いCBDを追い求めるなかで見つけた、メディカルグレードの品質を保っている希少なブランドで、一番自分に合っていたんですね。みるみる体調が良くなってきました」(松本さん)
西洋医学が合わず、東洋医学に頼る方々も多いと聞きます。けれど、行き着くところは日々の生活習慣。私たちも改めて生活を見直さなくてはいけませんね。
更年期やなんとかしたい不調だけじゃない!スキンケアも◎
kokode Beautyは30代後半からの方々が訪れてくださっていますが、そんな大人世代にもCBDはオススメですか?
「はい!更年期などなんとかしたい不調にもオススメです。更年期は、私が不調だったときの症状にとてもよく似ています。体温の調整ができなくてカラダが急に冷えたり、PCやスマホで交感神経が優位になって不調が現れてきたり…。それがCBDを使うことで自律神経のバランスが整ってきて、症状が落ち着いてくるんです。
当時、CBDはまだ認知度も低く、怪しいと思う方も多くいました。けれど、CBDの良さをもっと知ってほしいと、友人や周りの人にすすめたところ、『すごくよく眠れるようになった』『PMS症状が楽になった』など、毎日の生活が楽になったという嬉しい声が届くようになりました。
今やスタッフも含め、そのご両親もCBDを使っているほどです。世代問わず、シニア層の方にも多くの方に使ってほしいですね。ちなみにリピート率はとても高くて、使いはじめると良さを実感していただけるのがCBDだと思います。睡眠薬や睡眠導入剤を服用していた方もCBDオイルだけでぐっすり眠れるようになるなど、個人差はあるかと思いますが、生活を変えてしまうぐらい。日々の幸福度が変わってきます。」(松本さん)
そういえば、お店にフェイス&ボディオイルやボディバームもありますよね? 飲むだけじゃなく、肌にもCBDは良いってことですか?
「そう、そうなんですよ! CBDは抗炎症作用の働きを持っていて、皮脂バランスを整えてくれます。CBDは肌をニュートラルな状態に戻してくれるので、乾燥肌とか脂性肌とかも関係ありません。乾燥しているなら潤いを与えるし、オイリーなら脂を抑えてくれる。ニキビやアトピーなどにもいいですよ。CBDは症状を抑えるというより、元に戻すという概念ですね」(松本さん)
それは肌が揺らぎやすい大人世代にはとても魅力的!! CBDって知れば知るほど奥が深く面白いですね!
後編では、CBDの選び方や注意することなど取り入れ方を教えてください。
「はい、ぜひお願いします」(松本さん)
撮影/白倉理恵(光文社)