【成分図鑑「ホホバオイル」】様々なケアに使えるスターアイテム

名前をよく聞く有名な美容成分でも、実は何に効果があるかきちんと知らないことってありませんか？例えば「透き通る肌」と一言で言っても、トーンアップからシミケアまで期待する効果は多岐にわたって、何を使うのが良いのか悩んでしまいます。そこで、美肌効果があると言われる美容成分を、何に一番効くのか、どんな成分と一緒に使うと効果的で、どんな注意事項があるのかなど、成分ごとに掘り下げて探っていきます。第13回目の今回は、スキンケアから頭皮ケア、ボディマッサージにも使える万能オイル「ホホバオイル」をご紹介します！

人間の皮脂に近く、親和性の高い「ホホバオイル」
ホホバオイルは、ツゲ科の多年草ホホバの種子から抽出された、天然の植物オイルです。人間の皮脂に25％含まれ、弾力や潤いを保つのに欠かせない重要な成分“ワックスエステル”を豊富に含んでいます。ワックスエスエルは、鯨や魚など海の生物には多く含有していますが、植物にはごくわずか。350,000種の植物を鑑別した結果でも、ワックスエステルを多く含む植物はホホバ以外にはなく、だからこそホホバは奇跡の植物とも言われています。ホホバオイルは半永久的に腐らないと言われるほど安定したオイルで、酸化安定性も高いため、長期の保存が可能です。

ホホバオイル単一のものが多く、何かに配合されていることは稀です。

ⅰ 保湿
ホホバオイルは、非毒性、非コメドゲン性、非アレルギー性の安全なオイル。通常は毛穴に詰まることもなく、刺激成分も含まないので、安心して目や鼻の周りの保湿にも使えます。
ⅱ 抗酸化作用
ビタミンEやその他のビタミン群、様々なミネラルを豊富に含んでいるため、抗酸化作用が高く、フリーラジカル(活性酸素)からも守ってくれます。
ⅲ 抗菌作用・抗炎症作用
すべての細菌に有効というわけではありませんが、細菌や真菌に大して有効とされています。

精製されたものか未精製かをチェック！
ホホバオイルには精製されたものと未精製のものがあります。両方を比較すると、精製されたホホバオイルは未精製のものに比べ、肌への浸透感がやや違います。また化学処理でビタミン類やミネラルなどの栄養素が壊されているため、これらによる効果を得られず、抗菌作用や抗炎症作用なども失われています。そのため、直接顔につける場合は未精製のものがおすすめ！ ただし未精製のオイルには、多少独特の香りがあります。