恋は遺伝子♡愛は乳酸菌　目に見えない世界の不思議

2019.11.12

遺伝子・フローラカウンセラー
上田祥子さんが紐解く
「恋は遺伝子♡愛は乳酸菌」

今とても注目されている腸内フローラ。実は遺伝子とフローラって健康はもちろん、性格やコミュニケーションのとりかた、さらにはLOVEまでいろいろと関りがあるんだそうです。
そこでkokode beauty MD冨塚が、美容家であり遺伝子・フローラカウンセラーでもある上田祥子さんの講演を聴きに行ってきました。

Profile 上田祥子（うえだ　さちこ）遺伝子・フローラカウンセラー／美容研究家。’72年福岡市生まれ。第17代クラリオンガールに選ばれ、モデル等を経てライター、コメンテーターに転身。雑誌やテレビ等メディアで美容・健康情報を発信している。國學院大學神道文化学部卒業、神職資格を取得。

「そもそも遺伝子・乳酸菌は体にどんな役割をしているの？」
40～60兆個の細胞に存在している遺伝子はいわば生まれる前、お母さんのおなかの中から決まっていた設計図です。身長が何センチで目が二重、髪がくせ毛、といった骨格から、温和・頑固・積極的・消極的といったパーソナリティを決めています。一方、100兆個もの腸内細菌は胎児のときは0個。最初にまず母体の産道でお母さんの体内フローラと出会い、オギャーと生まれたその病院や看護師さん、父・祖父・祖母など取り巻く人、そして成長する環境がもつ菌によって決まります。つまり生まれ持った運命が遺伝子で後天的に備わる宿命が乳酸菌などの菌叢(きんそう)、つまりフローラなのです。

「恋は遺伝子♡愛は腸内フローラ」とは？
国際和合医療学会、遺伝子やフローラ研究の第一人者であり上田さんの師匠である陰山康成ドクターによると、人は遺伝子がかけ離れていればいるほど惹かれあうのだそうです。子孫繁栄のため、本能的に遺伝子情報が離れている人とのかけ合わせを求めるのだそうです。そして本能で愛を告白し、そして密接になることでお互いの菌を交換し合いフローラが相似してくるというのです。フローラが似てくるとお互いの理解が深まり、なんと子供ができやすくなるというデータもあるそうです。なるほど、恋は遺伝子♡愛はフローラなんですね。

腸だけでない、フローラの世界の不思議
先ほどの話でお母さんの産道のフローラに触れましたが、子宮や膣にもフローラが存在し、同じく男性の精巣にも存在しています。女性の子宮・膣内の常在菌であるクリスパタス菌が優位であると生理痛や生理不順、デリケートエリアの匂いやかゆみなど病気や不調が起こりにくいとされています。そしてさらにパートナーの健康まで影響し、クリスパタス菌が優位な女性と付き合っている男性は前立腺がんのリスクが低くなるという論文も発表されているのです。また、口腔内のフローラを整えるペースト状のサプリ（プロバイオペースト）が口腔内に入ると、口腔内フローラが腸フローラと交信し腸内まで整えるという驚きのデータも！