歯周病に口臭、たるみまで治せる! 40代になったらマウスケアが常識
認知症予防にも「歯が命」の時代が到来! 美と健康は「噛む」ことなくして語れません。40代のたしなみとして、さっそくマウスケアを始めましょう!
意外と自分の歯はないがしろにしがち。40代の今こそ、歯の健康チェックが必要です。日々の歯磨きから口腔マッサージなど、口内の健康を高めるための手段は様々。まずは、普段の生活で取り入れられることからスタートして。白く輝く歯や美しい歯並び以上に、まずはいつまでも美味しく食べられる歯を維持することが優先! いまこそ鍛えましょう、歯ヂカラ!
日々の習慣こそが、歯ヂカラを育む!
POINT①歯ブラシ
電動と手磨きを組み合わせてプラークを除去!
プラークを簡単に除去できるのは、電波式電動歯ブラシ。ただし短時間で爽快感が得られるため、磨き残しがありがち。数種のアイテムを用意し朝晩で歯ブラシを変えるなど、上手に使い分けることで、効率のよい歯磨きが可能。口腔環境の改善が期待できます。
歯磨きレッスン
①歯と歯茎の境目に45度の角度で毛先を当て、弱圧で小刻みに動かして丁寧に磨きます。1本につき20回を目安に。
②舌の汚れは、何もつけていない歯ブラシを横にして、奥から手前に向かって側面で優しくなでて。毎朝歯磨き後のケアに。
③フロスは両手の人差し指に巻きつけ、歯と歯の間に前後に小さく動かしつつ、歯の側面に沿わせながら入れます。
ポイント②歯磨きペースト
歯磨きペーストも、歯と歯茎の状態にあわせて選ぶのが賢明。美白と歯肉炎用など、朝晩で変えたり、その日のコンディションに合わせて2~3種類の使い分けをするのがおすすめ。
ポイント③マウスウォッシュ
歯ブラシを使わずに口をすすぐだけで口臭を抑え、虫歯や歯周病を予防するマウスウォッシュ。いつでも手軽に口腔内を清潔に保てますが、歯磨きの代わりではないので歯磨きはマストです。
ポイント④液体歯磨き
ペーストと違い、すすいでから磨く液体歯磨きは適量を口に含み、よくすすいで吐き出した後に乾いた歯ブラシでブラッシングを。歯磨きが面倒な時や水が使えない場所でも便利です。
ポイント⑤フロス・歯間ブラシ
歯と歯の間に歯垢が残っていると、歯周病を引き起こす原因に。歯ブラシでは取り除けない、歯垢を除去してくれるのが歯間ブラシやフロス。毎日の歯磨きに加えたいケアのひとつ。
さらに口まわりの筋肉を鍛えることで歯を守る力がアップ!
今からすぐ始めたい口腔マッサージ
最近、口が渇きやすい。気がつくと口が開いている。法令線が気になる。これらは口腔周囲筋が衰えているサインかもしれません。口腔周囲筋とは、唇、舌、頬、あごなど、口のまわりの筋肉のことをいい、食べるときや話すときに欠かせない筋肉。口まわりの筋肉を鍛えることで、口臭やたるみの改善も期待できます。ぜひ毎日の習慣に!
口輪筋トレーニング
あいうべー体操は、口まわりの筋肉を鍛えながら、同時に舌筋も鍛えられ舌の位置が正常になるため、口呼吸を改善することが可能。1~4を1セットとし1日30回を目標にして。
背筋が伸びるのを意識して、口を思いっきり大きく縦に開き「あー」と声を出します。
「いー」と言いながら首の筋が張るくらい、口を真横に広げます。口角もしっかり上げて。
唇を覆う口輪筋を意識して、口をなるべく小さくすぼめて前にキューッと突き出しながら「うー」と発声。
舌先をあごにつけるイメージで、付け根が痛くなるほど「ベー」と舌を伸ばします。
『美ST』2015年6月号 「鍛えよ! 歯ヂカラ」 撮影/岡本卓大、尾島翔太、小林愛香、山田英博(人物)、藤井幸子(静物) ヘア・メーク/伊藤佳奈(Bliss)、高梨 舞 取材/井上正子、前田美紀、座間絵美