有機ハーブってどんなもの?有機ハーブの魅力が知れる落合ハーブ園へ

私たちが口にする野菜やハーブと同じように、化粧品に使われているハーブにも農薬を使っていない有機のハーブと、そうでないものがあります。有機・無農薬のハーブとは実際にどんなものか、何が良いのかを落合ハーブ園の落合社長に教えて頂きました。

|有機栽培とは?|

有機栽培とは、化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使わずに栽培する方法のことです。有機農産物として出荷・販売するには、国で定められた基準である”有機JAS規格”を満たす必要があります。有機JAS規格とは農林水産大臣が制定した”日本農林規格”のことで、土壌づくりをはじめ、生産過程に多くの決まりがあります。

また化粧品で耳にするエコサート認証とは、フランストゥールーズを本部とする国際有機認証機関のことです。エコサートのオーガニックコスメ認定基準は非常に厳しく、認定後も1年に1度の年次検査が行われます。

 

|有機栽培と農薬を使った化粧品は何が違う?|

有機栽培は化学的な肥料や農薬を使いません。そのため有機栽培のハーブを使った化粧品は、体に害がなく安全だという言うことができます。そのため土壌の有用な微生物などの生態系を脅かすこともないので、自然環境にも優しいエコな栽培方法です。

 

|有機栽培は時間がかかる。けれどその分、色も香りも味も、成分も豊か!|

落合ハーブ園では1987年からハーブを栽培。「人の体に良いはずのハーブに農薬などは使わない」をいう信念のもと、他では認められている除虫菊、木酢、銅剤なども一切使われていません。色や香り成分が豊かな理由は栽培方法は勿論のこと、きちんと洗って熱を加えずに仕上げているから。できれば洗わない方が自然ですが、雨が降れば酸性雨などの影響もあります。そのため洗うと溶けてしまう花以外はキレイに洗って、冷風を通して1週間くらいかけて乾燥させます。

時間と経費がかかっても、この工程で手間を惜しまずに熱を加えず乾燥させることで、味や成分などがきちんと残った、色鮮やかなハーブができ上がります

 

|落合ハーブ園・落合社長と、マテリアプリマ・大橋社長に色々とお話を聞きました

原液美容液ブランド「マテリアプリマ」の化粧品に使われるハーブの一部も、この落合ハーブ園で作られています。そこでお二人にハーブやこの落合ハーブ園に対する熱い思いを語って頂きました。

●落合ハーブ園では、どんな種類のハーブを作られていますか?

落合正浩さん(以下、落合):春夏秋冬、四季折々のハーブが取れますよ。春はルッコラやパクチーも取れますし、その時々で多少変わっています。ハーブ園をはじめて、35年ほどですが、年間通して、タイム、セージ、ローズマリー、カモミール、カレンデュラは年中栽培。約50種類のハーブを栽培していますね。

大橋 功さん(以下、大橋):その中でも、マテリアプリマ では落合社長にカモミールとラベンダーを作っていただいていますよね。落合ハーブ園のハーブは料理店でも利用されていて、口にしても十分な安全性も保たれていて、かつ、おいしい。そんなハーブを化粧品に使わせていただいているので、十分な成分がそのまま保たれていると思っています。

 

●大橋社長は、落合社長にどんなオーダーを出して原料となるハーブを作ってもらっているんですか?

大橋:落合ハーブ園は有機JAS認定を取得歴も長く、信頼を置いていますので基本的にはすべて落合社長にすべておまかせです。

落合:手間暇をかけて丁寧に栽培していますので自信を持って皆さんにご提供しています。

大橋社長が監修しているマテリアプリマ とお取引が始まったのも、「この原料を使っている」というのをお客様に自信を持って言える製品を出していらっしゃると知ったからでしたね。世に出すモノへの想いが一緒でした。

大橋:お客様には安心して、そして本当に良いと感じていただけるものを出していきたいですよね。

 

●落合ハーブ園では、化粧品と食の両方で利用されていますが、それぞれハーブに何か違いはありますか?

落合:化粧品用も食用も違いはありません。すべて、口にしても安全で見た目もよく、栄養も成分も最大限残るように丁寧に作っています。

ただ例えばスイーツに飾るハーブだけは、傷がついたり虫が食べていると売り物にはできないので、そこは選別しています。そういった厳しさだけ食用にはありますね。

 

●大橋社長の化粧品原料としてハーブを作ろうと思ったきっかけは何かあったのでしょうか?

落合:私たち生産者は日々に追われてなかなか自分のところのハーブの良さを表に出て伝えることができません。日本にはまだオーガニックの厳しい基準がなく、残念ながら、オーガニックと言ったもの勝ちのようなところがあるのが現状です。

先ほどもお伝えしましたが、大橋社長が手掛けるマテリアプリマの原料を作ることで「落合ハーブ園の有機JAS認定のハーブを使っている」と、自信をもって言える製品を世の中に出してもらえればと思いご協力させていただくことになりました。

大橋:もちろん自然環境の中で育つナチュラルな原料なので、去年と香りが違うということもありますが、成分としての良さは変わらないので、そこはマテリアプリマのお客様も落合ハーブ園のハーブの良さを理解して、ご了承くださっています。

 


有機JAS認定を受けている証明はハーブ園にも記されていました。

 

 

|広大な落合ハーブ園で獲れるハーブたち|

タイム、セージ、レモンバーベナ…etc.。年間50種類ほどのハーブが常に栽培されています。

 

|丁寧に育て造られたハーブは色鮮やか!|

落合ハーブ園では美容のプロも夢中になるアイテムが勢揃い!

鮮やかな色のハーブティー。この美しさは、手間をかけて乾燥させている証拠。(左から)腸内快調<陳皮、ミント、カモミールなど消化を促してくれるハーブ入り>20g¥1,296 カレンデュラ5g¥1,080 コモンマロー5g¥1,296 ジャーマンカモミール10g¥1,620

 

|落合ハーブ園に訪れたらこんな楽しみも|

またハーブ園内には富士山を見ながらバーベキューを楽しめるスペースや足湯もあるので、家族連れで訪れても楽しめます。バーベキュー¥600~¥800(食材持ち込み可)

落合ハーブ園で栽培されたハーブを購入することも可能です。その際は、有機肥料の入った培養土を一緒に買うのがおススメ!培養土¥550

科学の力に頼らなくてもハーブには虫から守ってくれる力もあります。ハーブの虫よけスプレー¥880

(左)国産オーガニックハーブティーを使用した、初めてのペットボトルハーブティー。ホテルニューオータニのレストラン「SATSUKI」で提供されるハーブティーの原料を再現しています。オーガニックフレッシュハーブティー350ml¥200(右)肌に優しい100%有機ハーブを使用。季節によってブレンドが変わます。入浴用ハーブ1袋(10g×5袋)¥1,100

 

お伺いしたのはココ…

落合ハーブ園
静岡県三島市谷田2297-348
:℡055-976-6061
営業時間:9:00~17:00 火曜定休
https://www.ochiaiherb.com/


(左)落合正浩さん 落合ハーブ園オーナー
ハーブに魅せられ1987年からこの場所でハーブを栽培。平成元年から有機JAS取得に取り組み、1995年より有機JAS認定ハーブを生産。ハーブの苗木だけでなく、様々なハーブの特性を活かした商品を開発し販売。

(右)大橋 功さん 株式会社 チェントトレンタ 代表取締役
大手下着メーカー、キャラクタービジネスなどを経て美容業界へ。美容に関わって31年。マテリアプリマはその知識を駆使し、必要な物を、必要な時に、必要な量と届けられるようにとの思いで作ったブランド。趣味はカーレースで、国内A級ライセンスを所持。

 

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