香港・中環（セントラル）にある有名なヒルサイド・エスカレーター脇にある「春回堂薬行」は、1916年創業、知る人ぞ知る老舗の漢方薬局です。近隣のオフィスで働く方々をはじめ、たくさんの地元の人が訪れていました。まさに老舗の佇まいノスタルジックな雰囲気の店内には、乾燥した生薬や動物性の薬材、加工された漢方薬などが並び、常駐する漢方医に相談すれば、体調に適した処方をしてくれます。

店頭販売している涼茶は、漢方の理論に基づき体質や季節に応じて調合されたお茶で、ジューススタンドのようなスタイルで売られています。 1杯あたりHK$12～40で、パッと立ち寄りパッと購入してテイクアウトできるので、一日中お客さんが絶えません。涼茶は体の余分な熱を下げる効果があり、香港の湿気が多い気候に適しているのですが、ちょと苦味がありぬるめの常温でいただくのが特徴。飲みやすいというよりちょっと癖になる味です。

西村さんが感動した春回堂薬行の定番メニュー「亀ゼリー」（HK$35）。

「今回、特別に亀ゼリーの製法を見せていただくことができました。大きな鍋でたくさんの亀の甲羅を煮出していて、ビックリ！実際にこんな量を使用して作っているのだと知りましたし、オーナーとお話ができて、いかにこちらのお店が漢方の製法や素材にこだわっているのかを、いい素材、それほどでもない素材の例を見せていただきながら、わかりやすく説明していただきました。『亀ゼリーと言っても、ほんの少ししか亀のエキスが入っていない』と言われることも多いのですが、春回堂薬行のものはお鍋を目視で確認できて納得。次回から亀ゼリーのオススメを聞かれたら、迷わずこちらのお店を推薦したいと思いました。」(西村さん)

春回堂薬行
住所：8 Cochrane St, Central, HongKong

「CheckCheckCin 米水茶飲」は、香港で人気のウェルネスブランド。2016年11月上環（ションワン）エリアにオープンして以来、伝統的な中医学の知識とモダンなライフスタイルを融合させた健康食品やドリンクが人気のショップです。中でも、「米水」と呼ばれる赤米と白米、ハトムギを煮立てたものを使った健康ドリンクがテイクアウトできるということで話題です。

(左から)ピーチと山芋のレンズ茶の米水 HK$40、金木犀の米水HK$40、リンゴと梨と菊の米水HK$38

「今回の旅で知ったこちらのお店は、漢方ドリンクや薬膳スープをイマドキに楽しめるのがとても新鮮でした！香港では若い方の漢方や薬膳離れが進んでいると聞いたので、こういうカジュアルなタイプのお店はニーズがあると思います。店内では気軽に米水のヘルシードリンクがテイクアウトますし、症状別に薬膳スープの材料がパッケージ化されている商品は、そのままお鍋に入れて煮込むだけなので、作りやすくていいですね！」(西村さん)

CheckCheckCin 米水茶飲（HPはこちらから）
住所：G/F Kai Fung Building, 4-6 Jervois St, Sheung Wan, HongKong