知っているようで知らない! UVケアの真実10とは!?
「紫外線によって肌が老ける」ということは、今や周知の事実。にも拘わらず、紫外線量の多い夏はメークも崩れがち、しかも日焼け止めはなかなか塗り直せない……と悲惨な状態。夏が終わることには肌は大きなダメージを受けてしまい、回復するにも時間やお金がかかってしまいます。ここはひとつ腰を据えて、正しいUVケア、崩れないメークを身につけましょう。
美容意識の高いHERS読者にこそ知ってほしい
UVケアの真実10
UVケアの真実1
夏はSPF50を選ぶのが賢い選択
本来ならば、SPF値は30くらいはあれば問題ありませんが、日中崩れても塗り直せないことを考えると、SPF値は50のものを使ったほうが賢いでしょう(森田さん)。日焼けを防ぐにはやはり日焼け止めは熱く塗り、何度も塗り直すのが一番。塗り直せないならばSPF値は高いほどいいですね(長谷川先生)。
UVケアの真実2
真皮まで影響を及ぼすUVAを防ぐためPA++++を
地上に届く紫外線にはUVAとUVBの2種類があります。UVAは波長が長いので、肌の奥に届き、しわ、たるみなどの肌の老化を促す要因となります。ですから、日焼け止めはUVA防止効果を表す最高数値〈PA++++〉をつかったほうが賢明です(森田さん)。
UVケアの真実3
「紫外線を一度にたくさん浴びること」は絶対ダメ
紫外線を浴びることで肌老化が進むのは紛れもない事実ですが、特に「一度に大量に浴びること」が一番のダメージ。特に肌が赤くなる人は皮膚炎を起こしている状態。回復にもかなり時間がかかります。よく、日焼けしたい人は少しずつ慣らし焼きすると言いますが理に適っています(長谷川先生)。
UVケアの真実4
大気汚染がプラスされ、都心部は肌にとってさらに不利な状況
加齢、光、遺伝的老化などありますが、今注目されているのが、大気汚染による肌ダメージ。大気汚染による肌ダメージ。大気汚染の多い場所ではシワは深く、シミの量が増えることがわかってきたんです。UVAに大気汚染のリスクが重なることで肌ダメ―ジリスクが約3,7倍に倍幅しうることが判明しています(森田さん)。
UVケアの真実5
紫外線を浴びると肌の免疫力はすぐ低下。二次被害が怖い!
紫外線を急激に浴びると、肌の免疫力はすぐに落ちる。長期的なものではありませんが、免疫力が下がることで、肌荒れ、乾燥、ヘルペスなども引き起こしてしまう恐れが。春先に肌が荒れるのは、紫外線量が急激に増えることもかかわっている場合があります(長谷川先生)。
UVケアの真実6
とにかく「決められた量をきちんと、全顔に」
取扱説明書などに記載されている決められた量をきちんと使ってください。そして、塗りムラのないように塗ってください。耳や小鼻の脇など、塗っていない部分に危険が潜んでいるんです。意識して、意識して、顔全体に肌に密着するように広げてください(森田さん)。
UVケアの真実7
肌に負担の少ない「紫外線吸収剤」が増えている
日焼け止めに含まれる紫外線防止剤には、吸収剤と散乱剤とがあります。昔は、散乱剤は肌負担が少なく好まれていました。最近は吸収剤の処方技術が進み、軽く、肌に心地よいテクスチャーが可能になってきました(森田さん)。
UVケアの真実8
肌が赤く炎症を起こしてしまったら、冷やして保湿
日焼け後の肌は火照っているので、まずは火照りを抑えるために化粧水で保湿をしてください。化粧水でたっぷり水分を与えることで、肌は自ずと冷え、乾燥も防ぐことができます(森田さん)。
UVケアの真実9
美白美容液は日焼け後でも有効
たっぷり保湿したら、美白美容液が有効です。美白美容液はメラニンを過剰に分泌させない、今あるシミを濃くしない効果などがあるので、日焼け度のアフターケアでも効果的です。肌内部に潜む目に見えないシミもあるので、シミの部分だけでなく、顔全体に使ってください(森田さん)。
UVケアの真実10
「飲む日焼け止め」は、つまるところ抗酸化剤
最近話題となっているサプリですが、飲んだらすぐに紫外線を跳ね返す、というものではなく、紫外線ダメージを排出しやすくする、いわゆる「抗酸化」サプリです。抗酸化作用により活性酸素を除去し、ダメージを減らせるので上手に使えば効果があります(長谷川先生)。
松倉クリニック&メディカルスパ 順天堂大学医学部皮膚科学教室 准教授
長谷川敏男先生
日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター スキンケア開発研究所
森田大樹さん
HERS7月号「UVケア&崩れないメーク」の最新スキルもっていますか?
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉(人物)、河野 望(静物)ヘア&メーク/川村友子 スタイリング/朝倉 豊 モデル/松本考美 取材・文/井口知恵