フィトテラピーで女性ホルモンケア
女性ホルモンのトラブル
最近は、女性ホルモンのアンバランスにより、多くの女性が次のような悩みを抱えています。
・月経痛
・月経不順
・月経量の多少
・PMS(月経前症候群)
・更年期症状
10代から50代という世代によって、その悩みは少しずつ変化して行きますが、どの世代も不調を抱えている現状はかわりありません。
その背景には、パソコン、スマホなどによる情報過多によるストレス、核家族化による孤立、人間関係の複雑化、働く女性の増加、役割分担の負担増、大気汚染などの環境問題など、社会や環境など多岐に渡る原因が考えられ、複雑に絡み合っています。女性ホルモンの問題は、いずれ妊娠出産、産後、更年期などにも影響してきますから、正しい知識を身につけ、必要なケアを取り入れる事が重要です。
前回までにお伝えした、女性ホルモンのエストロゲン、プロゲストロンが分泌される時期を意識し、この性質を理解していることが、まずポイントになります。エストロゲン分泌の時期は少し無理をしてでも頑張れますが、プロゲステロン分泌の時期は、心も身体も肌もデリケート。極端なことをする必要はありません。
・1日5杯のコーヒーを、この時期は2杯にしてハーブティーに変えよう
・週2回の外食を1回に減らそう
・寝る時間をちょっと早めにしてみよう
・リラックスした香りを使って呼吸を意識する
できることから、身近なところから始めればよいのです。ちょっとした積み重ねて必ず身体は応えてくれます。
エッセンシャルオイルの香りの力を借りる。
フィトテラピーは、女性ホルモンケアにとても向いており、負担のない形で症状を和らげてくれます。アロマテラピー(芳香療法)に代表されるエッセンシャルオイルは、植物から抽出された香りの成分です。ここでは、女性ホルモンを整えたり、女性ホルモントラブルに使えるものをご紹介します。
・クラリセージ・・・女性ホルモンのバランスを調整。エストロゲン作用があり、月経前の緊張を緩和し、症状を和らげます。
・ゼラニウム・・・心と身体のバランスを調整し、ホルモンの働きを正常にする働きがあります。
・イランイラン・・・深い鎮静作用とともに、月経のリズムを正常化します。
ハーブの力を借りる
プロゲステロン作用のあるハーブを取り入れる事もひとつのポイントに。ハーブティーももちろんよいですが、タンチュメールという植物のチンキ剤は、簡単に取り入れやすいのでおすすめ。ぜひチェックしてみてください。
・メリッサ・・・PMS(月経前症候群)の緩和からストレス性の胃腸の不調、偏頭痛や更年期症状まで幅広く対応。
・チェストベリー・・・プロゲステロン作用のあるハーブ。
・ハマメリス・・・月経過多の人や肩こりの人にも有効。