連載 Vol.8 相手も自分も心地よい「私らしさ」が ファッションのお約束

Lady Mind 連載 Vol.8 - FASHION 相手も自分も心地よい「私らしさ」がファッションのお約束

ファンなら言わずと知れているフィット&フレアの石井流スタイル。
最近、少し変化があったことはご存知ですか? 小さな変化を遂げながらも、
そこにはやはり石井さんが守り続けたいものがありました。
石井さんが大事にする”私らしさ”とは?

イメージ通りの
私らしいファッションで
期待を裏切らない

“フィット&フレア”で定着している私のスタイル。過去には私もカジュアルなスタイルに挑戦してみたり、”ヌケ感”などの流行にものってみたりしたこともありました。「変化」を求めていろいろなスタイルに挑戦してみたのですが、結局はしっくりこなかったのです。そうして試行錯誤しながら行き着いたのが、今の“私らしい”スタイル。自分に似合う服は、自分も着ていて心地いいですし、何より一番魅力的に映ります。

人と会って「いつもとイメージが違いますね」と言われたときに、「今日は○○があったので……」と言い訳から入らないといけない会話は避けたいなと思っています。周囲の人が抱いているイメージ通りの私で出会い、スムーズに会話をはじめたい。期待に応えられる私でいられるように意識しています。
また、フィット&フレアのシルエットに加えて、“首がつまったトップス”も外せませんね。それに加えて“淡い色”というのも、私のイメージのようです。こんなふうにマイルールはありますが、かといって全く変化していないわけではなく、年齢に合わせて少しずつ更新しています。もちろん大幅に変えると自分らしさがなくなってしまうので、まず私がチャレンジしてみたのはスカートの丈。今までは膝上が鉄板だったのですが、ロング丈のものも着るように。そして、ボーダーやチェックなどの柄ものも取り入れるようになりました。柄はカジュアルなイメージが強かったのですが、カラーやシルエット次第では新しいアクセントを加えてくれると気がつきました。”らしさ”を崩さない小さな変化は、ファッションの幅も広がりワクワクします。

その一方で変わらないこともあります。それは、”色”。色は人に強く印象づけますし、自分の気持ちさえコントロールできます。普段はイメージ通りの淡い色がワードローブの中心ですが、人と会う日には着ない黒も心を落ち着けたいときには“誰にも会わない日限定”で身につけることもあります。そんな風に気分で選ぶというよりも、その日に入っている予定によって、目的や一緒に過ごす人のことを考えながら選んでいます。服を選ぶことひとつとっても、私にとっては相手への誠意を示す手段なのかもしれません。

円滑なコミュニケーションを導く 石井美保さんのコーディネート

お洋服は、その日の予定や会う人に合わせて選ぶという石井さん。
今回は、お休みの日、お仕事の日、サロンワークの日のコーディネートをご紹介します。

Day Off

友人との食事には
レディなフォルムの
ボーダーワンピースで

カジュアル過ぎるのでは? と手が出せなかったボーダーでしたが、柴田陽子さんがデザイナーを務める「BORDERS at BALCONY」に出会って一変! 気張り過ぎないのに、きちんとドレッシーに着映えるので、友達とディナーに出かける日にぴったり。

BUSSINESS DAY

端正な白の
ワンピースにもあらわれる
仕事への誠実な姿勢

会議などのお仕事の日に決まって選ぶ「白」の服。清潔感やエレガントさはもちろん、誠実な印象を与えられるので信頼感も高まる色だと思います。なおかつ、素材、シルエットもきちんとして見えることも大切です。

SALON DAY

体にフィットする軽やかな
ニット×スカートのセパレート

サロンワークの日は登場感のあるようなフワッと広がる服は避けて、動きやすさ重視。スタッフたちに注意をしなければいけない日には、トップスはやさしいピンクなど柔らかい色を意識して選び、印象がきつくなりすぎないように心がけています。

Le Silla

コンサバ派の
私の人生を変えた靴

ヒールでも慣れているので歩けてしまうのですが、移動の多い出張の際に“高いヒールでは周りのスタッフを気遣わせてしまうかも……”と急遽、現地で購入したのがきっかけ。レースやビジュー付きのスニーカーならコンサバな私のスタイルからも浮きません。
なかでも愛用しているのはイタリア発ブランド「Le Silla」。エレガントに履けるのでオススメです。

撮影/前田 晃(MAETTICO)<人物> 、清藤直樹<静物>
ヘア/大野朋香(air) デザイン/瀬尾侑平

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