\もう迷わない/美容家愛用の先鋭ブラシを一挙大公開!キレイに差が出る美をつくる道具たち【美容プランナー西村直子連載66】

「52歳とは思えない美肌&色香あふれる肌の秘密は、この筆にあり!?」美容プランナー 西村直子さん愛用のメイクブラシを全公開。ベースメイクからポイントメイクまで、コスメマニアの西村さんが惚れ込んだブラシの極意をお伝えします。マネするだけで今日からあなたも直子肌♡

「普段は、指の腹で温めながらメイクをするのが好み。ですが、指先から伝わる感覚は心地良いものけれど、繊細な表現にはブラシが欠かせません。ブラシは、指では表現できない美しさを引き出してくれる存在です。

ブラシを選ぶ上でなるべく重視しているのは、環境への配慮、すなわちエコであること。常に清潔に保つことが大切ですので、こまめに洗浄できる素材を選んでいます。
また、エコな素材はアレルギーを起こしにくいという利点も。もしブラシの使用で肌にかゆみを感じることがある方は、一度素材を見直してみることをオススメします」

A.累計30,000本突破の地球と肌に優しいメイクブラシ。フェイスパウダーをのせると、どこまでもキメ細かな上品な艶肌に。美巡フェイスブラシ(マッサージ・フェイスパウダー用)¥12,100(Poai/Excess Beauty) B.肌触りにこだわった上質な人工毛。筒状の筆先が目元や小鼻の横などにピンポイントでフィット。SHISEIDO TSUTSU FUDE コンシーラーブラシ¥3,080 (編集部調べ)(SHISEIDO) C.毛先を丸くドーム状にカットした柔らかい毛がポイント! #109S スモール コントアー ブラシ¥6,930 (M・A・C) D.コンシーラー後のパウダーを定着させるのに最適な楕円形のフラットなブラシ。カモフラージュパウダー ブラシ¥3,960(ローラ メルシエ) E.リキッドファンデやクッションファンデを塗るときにこの筆を使えば、毛穴は均一に、ムラのない仕上がりに! くまの筆の高い品質を感じられる1本。3月頃入荷予定。ファンデーションブラシ P003¥6,600(Cupola)  F.パウダーがムラなく広がる! 洗っても縮まずシワにならない。パウダーパフ 123¥660(編集部調べ)(資生堂)

【INDEX】

コンシーラーや質感変えをしたいときはSHISEIDOの「TSUTSU FUDE コンシーラーブラシ」【B】

「私のメイクポーチに欠かせないのがこちら。このブラシ、本当に優秀なんです。毛がどの角度から使っても寝ないから、コンシーラーで気になる部分をカバーしたり、アイシャドウをぼかしたりと、本当に自由自在。

特に気に入っているのは、その繊細なタッチ。例えば、ニキビ跡を隠したい時、このブラシでコンシーラーを気になるところにポンと乗せて、そのまわりをぼかすだけできれいにカバーできるんです。

しかも、このブラシ、アイシャドウなどのお直しやイメチェンにも大活躍。例えば、このブラシに乳液を含ませて優しくなぞるだけで、パーツメイクのオフに使えますし、筆にバームを含ませてアイシャドウを塗ると同じアイテムでも質感が変わってイメージを変えられます。

一本持っていると、メイクの幅がぐっと広がる筆です」

愛用歴10年以上!均一美肌を作る「資生堂パフ」【F】

「このパフの良いところは、何と言ってもその弾力です。パフというと、ふわふわな面をイメージされる方が多いと思いますが、このパフは毛足がしっかりと立っているのが特徴。長年使っていても、きちんと毛足が立っていますし、ぺたっとしてしまうこともないんです。本当に優秀で長年愛用のパフです。

使い方は、まず、パフにパウダーを落として、軽く揉み込み、指2本でパフの下の方を持ち、力を入れずに顔全体に軽く滑らせてパウダーをのせます。指をたくさん入れてしまうと、どうしても力が入ってしまい、均一にパウダーがのらなくなってしまいますので、私は2本に。マットな仕上がりにしたい時は、パフを垂直に軽く叩き込むようにするといいですよ。

『パフにどのくらいのパウダーをのせているんですか?』とよく聞かれるのですが、私はパウダーのケースを1回ひっくり返して、パフに乗るのみの量。それを揉み込んでから、手の甲でポンポンと軽く叩いて、余分な粉を落としてから使うようにしています。こうすることで、パフに残るパウダーが均一に。

特にリキッドファンデの後は、肌が濡れている状態ですので、パウダーをのせすぎるとムラになりやすく、最初につけた部分だけ厚塗りになってしまうことがあります。ですから、パウダーをケースから取る用と、そのパフからパウダーを取って肌に乗せる用でパフを2つ用意して、両方を揉み合わせて丁寧に粉を重ねていくと驚くほどの美しい仕上がりに◎

毛穴レスな美しい肌を作りたい方に、本当にオススメです! 均一感もあって、とてもきれいに仕上がります」

直子流 程よい血色感を生み出す“鑑識塗り”にマストなM・A・C の「コントアー ブラシ」【C】

「このブラシは、チークを塗る時にメインに使っていますが、ハイライトを乗せる時にも大活躍なんです。特に、目頭の下など、ちょっとだけ光を入れたいという時に、このブラシを使うと、自然で上品な仕上がりが叶います

このブラシの良いところは、なんといってもその形状。従来のチークブラシに比べて、毛が細くて角が張っている。そしてコシがあるから、ポンポンとパウダーを乗せやすく、私が提唱している『鑑識塗り』がとても簡単に、きれいに仕上がります。チークが肌に密着して、まるで内側から血色感が上がっているよう

高発色のチークを使う時でも、このブラシを使えば、自然なグラデーションが簡単に作れますし、ハイライターも乗せすぎない。とにかく失敗知らずなんです。

このブラシを使うようになって、私は初めて、ブラシの選び方によってメイクの仕上がりがこんなに変わるんだということを実感しました。皆さんにも、ぜひ一度試してみていただきたいブラシです」

チークの「鑑識塗り」については、こちらの記事にも!

バームやラメ、クリームetc. 質感のあるアイテムはローラ メルシエの「カモフラージュパウダー ブラシ」【D】におまかせ!

「このブラシは、クリームシャドウやバーム状のハイライトやファンデーションを部分的に直したいときに使っています。

例えば、パールやラメが入ったクリームシャドウは、指で塗ると、ゴテっと乗ってしまったり、ムラになったりして、なかなか理想の仕上がりにならないことってありませんか? でも、このブラシを使うと、そんな悩みから解放されます。

このブラシは絶妙なコシがあり、とてもしなやか。だから、クリームシャドウを置くように塗ると、ムラなくきれいに色が乗るんです。

しかも、このブラシは、クリームシャドウだけでなく、コンシーラーにも使えますし、ラベンダーラメのような発色しにくい淡い色のパウダーアイシャドウを塗る時にも◎。指だとなかなか色が乗らないのに、この筆を使うときちんと発色してくれる。不思議ですよね。塗る時は伸ばさず、“置く”がポイントです。

私は、目元など乾燥しやすいパーツのファンデのお直しにもこのブラシを使っています。下地とクッションファンデーションを手の甲に取って、このブラシで乗せると肌に密着してくれて、再びツヤ肌が蘇ります。

今まで何本も買い替えていて、無くなると困る筆。本当に万能です!」

メイクの仕上げは、肌磨き。ポーアイの「美巡フェイスブラシ」【A】で艶肌に!

「このブラシは、頭のハチのように少し出っ張った角があるのが特徴で、基本は仕上げの肌磨きに使っていますが、ハチがあって使いやすいのでパウダーチークで鑑識塗りもしやすい

私は、まずパウダーをパフで肌に密着させ、その後、チークやハイライターもすべて終えてから、このブラシで顔全体をくるくると磨くように使っています。そうすることで、肌がツヤっと美しく仕上がります。

このブラシを使うと、巡りが促されるようで内側からのツヤを感じるほどです。特に、化粧直しで使うと、顔のゆるみがスッキリするのもうれしいポイントです。

お化粧直しにも大活躍。ティッシュオフした肌にこのブラシを滑らせ、その後にパウダーを含ませてもう一度くるくる滑らせると、肌がリフレッシュされ、透明感が戻ってくるような気がします。ぜひ、皆さんにもこの感動を味わっていただきたいです」

最近のお気に入り! 幅広く使えるヘアメイクさん考案のキューポラの「シェーディングブラシ」【E】

「最近使いはじめたばかりのCupolaの筆。日本人のヘアメイクアップアーティストさんが考案したというだけあって、日本人のきめ細やかな肌を知り尽くしているイメージ毛先の形や柄の太さにも徹底してこだわり、PBT(人工毛)でも天然毛の様な柔らかさで、肌に均一に密着してくれ、筆を立てても寝かせても使えるところが気に入っています。使いやすさも優秀なので、筆初心者さんもメイクに精通している方も納得のいく筆だと思います。

この筆は、本来はファンデーションブラシですが、私は頬のシミやそばかすをコンシーラーでカバーする時や、クリームチークを使う時に使っています。程よいサイズの筆先と密な構造で、きれいに色を乗せることができますし、リキッドやクッションのみならず、パウダリーファンデーションも軽めからしっかり塗りまで均一に密着させることができる優れもの。これから色々な使い方を試してきたい筆です」

西村直子

美容家/美容プランナー
西村直子さん
10年間の香港で暮らしを経て、親しんだ中医学を内側からの美と健康に活用し、美容家/美容プランナーとして多数メディアで活躍。コスメや美容法を見極める審美眼と美に対する深いこだわりが生じ、現在、多数メーカーとコラボ商品を開発中。Instagram/naoko_nishimura_

■お問い合わせ先
CUPOLA 03-6403-4884
資生堂お客さま窓口 0120-81-4710
SHISEIDOお客さま窓口 0120-587-289
Poai/Excess Beauty https://excess-beauty.shop/
M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) 0570-003-770
ローラ メルシエ ジャパン 0120-343-432

撮影/花村克彦(ajoite、人物)、白倉利恵(光文社写真室/静物) 取材・文/植木麻利子 編集/倉石園子

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