美容家のアナザースカイ!香港公園の茶藝館「楽茶軒」で中国茶とベジタリアン点心を満喫【美容プランナー西村直子連載57】

プーアル茶やジャスミン茶、ウーロン茶などをはじめ、多種多様な中国茶が親しまれている香港。さらに肉や卵を使わないベジタリアン料理(素食)の専門店も多くあり、特色の1つになっています。

今回、美容家の西村直子さんが訪れた「楽茶軒」は、香港公園にある歴史を感じる建物の中で、名物の中国茶とベジタリアン点心が楽しめる美容と健康に嬉しいレストラン。

都会の真ん中にありながら、大きな樹に囲まれ、心休まるこちらの場所は、西村さんが香港に住んでいた頃もよく訪れていて、ぜひこの旅でも再訪したいと願っていたアナザースカイでもありました。

こちらの記事の最後には、西村さんの愛用の旅コスメ&サプリのプレゼントのお知らせも。豪華ラインナップなのでお見逃しなく!

<西村直子さんprofile>
医食同源に基づき、人生100年時代美容やライフスタイルの発信に人気が集まる美容家・西村直子さん。口にするもの、肌から取り込むもの、すべてにおける健康で美しくいるための知識と独自のメソッドはkokode Beauty「美をつくるもの」でも連載中。奇跡の52歳!美肌の持ち主として活躍の幅を広げています。Instagram/naoko_nishimura_

【INDEX】

都会のオアシス!香港公園内のクラシカルな茶藝館にある「楽茶軒」

「楽茶軒」は、香港島の中心部に位置する金鐘(ガムチョン、英語名: アドミラリティー)の緑豊かな香港公園内に位置しており、緑の木々のアーチを抜けると伝統的な西洋風建築様式の白い建物が現れ、都会の喧騒を離れて自然に囲まれた静寂を味わうことができます。

金鐘はビジネス街で商業地としても栄えており、日本でいうところの日比谷のようなところ。英語名はかつてこの地にあったイギリス海軍の基地名「Admiralty Dock」に由来しています。

1845年に英軍総司令邸として竣工されたこの建物、1994年に茶具博物館として開館し、さらに2003年、楽茶軒が開店。地元の人をはじめ、観光客にも親しまれています。

「香港在住だったときに中国茶を習っていたのですが、その教室でも「楽茶軒」の茶葉は信頼ができると評判でした。美味しいお茶がいただけるのはもちろん、自然に囲まれた風水的にもとても気のいい立地で、リセット&リフレッシュできて、私にとってはアナザースカイのような場所です。」(西村さん)

香港在住時から中国茶にハマった西村さん。中国茶は茶器もコンパクトで小さく、自然と相手との距離が近くなるのも魅力だそう。その分、息遣いや温度感までも伝わるので、指先まで意識を向けて、姿勢を正して臨み、衣が擦れる音まで楽しむような優雅な所作を心がけるのだとか。

今でも自分で絵付けした器で中国茶を楽しんだり、当時学んだものが生活を豊かに彩ってくれています。今回の楽茶軒でも絵付けによさそうな白磁を見つけてお土産にしていました。なんと香港で購入した息子さんと自分の生まれ年のプーアル茶の餅茶も持っているそう!

楽茶軒オーナー、書家でもある葉榮枝先生とお会いしました

穏やかな笑顔で現れた葉(イプ)先生は、香港を代表する茶文化の専門家で書家でもあります。お茶の楽しみ方だけでなく、その背後にある伝統や哲学を紹介したいとこの「楽茶軒」を設立。そのお手前は本当に綺麗で、時が止まるような静かな所作と息遣いを感じながら、先生の淹れてくださったお茶を味わうという贅沢な時間を過ごしました。

 

中国茶は、青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶と、発酵程度や製造の仕方によって6種類に分類されています。日本でよく飲まれるウーロン茶は青茶で発酵度20~80%と幅があります。プーアル茶は黒茶は後発酵茶、緑茶は不発酵茶で、紅茶は完全発酵茶、白茶は微発酵茶で黄茶が弱後発酵茶と区別されます。葉(イプ)先生が西村さんのイメージから選んで入れてくれたのは、甘さと華やかさのある青茶でした。

葉先生は、香港の伝統的な茶文化のお話や、「天地人」という中国哲学や文化における言葉の意味をお話してくれました。「天(自然や天の法則)」「地(大地や環境)」「人(人間や人間関係)」の三つの調和が大事なこと。この概念は、茶道や生活の中で、バランスと調和を重んじる要素として重要視されているそうです。

お茶を淹れるときも必ず3つ茶器を用意する。2人で飲むときも3人分用意するなど、3つ揃ってはじめて成しえるということを教えてくださいました。

「お茶を選定する基準は厳しく、茶葉を見るには風土を見るそうでこれだというものに出会うまでは妥協しないスタンスです。お茶はどこで、誰と楽しむかということがとても肝心。明るくポジティブな人と一緒にお茶飲むことは自分にもいいですし、楽しいですよね」(葉先生)

 

 

 

「質のいい中国茶は一度の茶葉で約10煎飲めるのですが、私は個人的にプアール茶が好きで、甘さと香りが高いのが1煎目からはじまり、特に好きなのは甘さを感じていく2煎目と早めに入れる3煎目で、旨味の変化を楽しみながら、ゆっくり時間をかけていただきます。」(西村さん)

葉先生の書家として活動されているという一面についても、人はひとつの仕事に縛られすぎることなく好きなことをどんどん広げていっていいというお話で盛り上がりました。

「お茶の淹れ方はもちろん、所作も考え方も、美しいものを作る人ってすべて繋がるのだと感じました。器、厳選された茶葉があり、丁寧に選ぶことで優美な空間が生まれ、また日頃の言動や行いで審美眼が磨かれるのかと。香港では〝先生〟と呼ばれる凄い方ほど、偉ぶらないという印象がありましたが、まさに葉先生はそういう方で、ご一緒できてすごくいい時間でしたし、改めて勉強になりました」(西村さん)

楽茶軒ではベジタリアン点心も必ず食べてほしい!

香港といえばの点心が、ベジタリアンスタイルで楽しめる楽茶軒。季節に応じた新鮮な野菜や豆腐などの植物性食材を使用し、健康的で風味が豊かなお料理が並びます。野菜まんや餃子は、お肉を使っていないのにジューシー。

 

ひじきやニンジンが入って、栄養たっぷり!西村さんが大好きな大根餅。楽茶軒のベジタリアン点心は、食事にこだわりのある欧米の方にも人気だそう。

「ベジタリアン点心は、揚げていても食べ心地がとっても軽いです。点心は油っぽさを解消してくれるプーアル茶と合わせていただくことが多いですが、楽茶軒ならではの種類豊富なお茶とペアリングを楽しむのもいいですね。実は飲茶では、点心1つに対してお茶3杯いただくというお作法もあるんですよ。」(西村さん)

香港の伝統的なインテリアに囲まれた、ゆったりと落ち着きのある空間が広がる店内。

住所など詳しくは… 楽茶軒ホームページはこちらから

【column】フェリーやトラム、香港ならではの交通手段もぜひ乗ってほしい

「香港島と九龍半島を結ぶ交通手段の一つで、ビクトリア・ハーバーを渡るスターフェリーはまさに香港のイメージの象徴といえそう。街を行き交うトラムも両方とも開放的で、香港ならではの景色を楽しみながら、風を感じて気持ちいい移動ができます。」(西村さん)

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日頃からkokode Beauty連載「西村直子の美をつくるもの」を愛読してくださっている皆様に、初!海外ロケを記念して今回の香港旅に美容家の西村直子さんが持参した、普段から愛用し、旅先の美容と健康維持にも欠かせないコスメ、サプリメントをプレゼント。リポCのビタミンCサプリやビービーラボのプラセンタ、あおつぶなどセレクトに定評のある西村さんがわざわざ旅にも持ち込む信頼の商品ばかりです。お見逃しなく!

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撮影/BOCO 取材・文/髙橋奈央 コーディネイト/ジェニー 中村 編集/倉石園子

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