30代メーク、手間とお金をかけどころ!【肌編】
全部高いのは難しい、全部安いのも心配……。メークアイテムの適正価格の見極めは難しいところです。30代が手間とお金をかけるべきポイントを、VERYでおなじみのヘア・メーク福川雅顕さんに教えてもらいました。
30代メーク 手間とお金のかけどころ!
ヘア・メークアップ・アーティスト
福川雅顕さん
百貨店ブランドからコスパブランドまで値段にかかわらず良いものを選ぶ目線とHight&Lowアイテムを使ったメーク術がVERYスタッフに好評。雑誌にとどまらずテレビや広告など多方面で活躍中。
肌と色物の投資バランスを改めて!
「30代になってシミやシワが出てくるのは当然。でも隠そうと肌のアイテムを使いすぎている人、多い印象ですね。重ねるほど肌はくすみますし逆効果。少し引き算を覚えてもいいと思う箇所です。一方、血色に関わるチークやリップの色選びは重要。コスパ品は発色がいいと安心していたら、20代のころとは違い、くすんだ肌に悪目立ちしてしまうこともあります。ここはアイテムへの投資も工程の丁寧さも惜しむところではないところ。ドラッグストアで便利ないいものもたくさんある時代。うまく見極めて上品な大人の顔を目指してほしいですね。」
メークアイテムのお金のかけどころ、かけなくてもいいところを紹介します
30代のママたちにはツ感あるヘルシーな肌と、くすみを後押ししないカラーアイテム選びが重要!その中でのお金をかけるべきアイテム&かけくてもいいアイテムを福川さんのメーク論とともにご紹介します。
【肌篇】
LOW 下地はお金をかけなくてもいいところ
素肌感を重視した下地作りならドラックコスメにもいいものあります!
「下地に投資してきた人は多いはずですが、素肌感を意識したベース作りを目指すなら、いちばん大切なのは保湿力。コスパブランドでも名品があります」
透明だからファンデを重ねてもくすまない
ニベア プロテクトウォータージェル SPF50
「日焼けやくすみを防止しつつ保湿力も。透明ジェルだから上から塗っても白浮きの心配なし」¥839(編集部調べ)(ニベア花王)
乳液、クリームなしでもまかなえる
肌ラボ 極潤プレミアム ヒアルロン液
「まるで美容液!のようなうるおい感。粘着力があるから手で押さえながら塗るとリフトアップ効果も」¥900(編集部調べ)(ロート製薬)
ファンデと混ぜても
極潤は手で温めてから塗るのがポイント。ニベアはリキッドファンデと混ぜて使うと時短にもなります。
HIGT ファンデーションはお金をかけるところ
いいファンデならコンシーラーとしても使えて一石二鳥
「素肌感には薄づきなのにカバー力があるファンデが必須。ここばかりは質の違いが出るのでしっかりお金をかけましょう。一つでコンシーラー代わりにもなるから手間も出費も省けます」
スルスル伸びて時間が経っても崩れない
ランコム タンミラク リキッド 0‐04
「カバー力があるのに伸びが良く、くすみをツヤで飛ばしてくれるといいことづくめ」SPF15/PA++なのも嬉しい。¥6,000(ランコム)
顔の高い部分にファンデをのせ、スポンジで内から外に伸ばす。ニベアと混ぜるとより素肌感の強い仕上がりに。
LOW ハイライトはお金をかけなくてもいいところ
ハイライトは部分置きが良いから、手持ちのアイシャドウのラメでOK
「ハイライトは広範囲ではなく部分的に少量ずつ置くほうが自然なので、パール感が細かいアイシャドウが実はベスト。黄みがかかった色が適しています。手持ちのパレットに入っているもので代用できるはずです」
肌に馴染む黄み系、キラキラしすぎないラメ感が優秀
マジョリカ マジョルカ ジュエリングアイズ GD886
「右上の黄みがかったパールが、肌にのせても自然に馴染み、主張しすぎないさりげないラメ感でハイライトとしても優秀」¥1,500(資生堂)
赤ちゃんの肌が光っている部分をイメージして、Tゾーンとあご、目尻の下に指でトントンとたたくように置いていく。
VERY7月号「30代メーク、手間とお金のかけどころ」
撮影/長谷川勝久〈Perle〉(モデル)、福本和洋〈MAETTICO〉(読者)、SHINTARO(静物)ヘア・メーク/福川雅顕 スタイリング/菊池ゆか モデル/牧野紗弥 取材・文/澁谷真紀子