ゆらぐ更年期からの健康維持に!ビタミンC+D【婦人科医×美容家が対談】正しい知識でポジティブに乗り切る方法

<左>クレアージュ東京 レディースドッククリニック 婦人科顧問 大島乃里子先生
日本産科婦人科学会専門医、日本婦人科腫瘍学会専門医、医学博士。東京医科歯科大学病院 周産・女性診療科 講師。婦人科腫瘍のほか女性医学の専門医でもあり、思春期から老年期までの女性の生涯におけるヘルスケアを担っている。

<右>美容家/美容プランナー 西村直子さん
10年間の香港で暮らしを経て、親しんだ中医学を内側からの美と健康に活用し、美容家/美容プランナーとして多数メディアで活躍。コスメや美容法を見極める審美眼と美に対する深いこだわりが生じ、現在、多数メーカーとコラボ商品を開発中。Instagram/naoko_nishimura_

この6月に開催されたナチュラル&オーガニック美容の最先端情報を求めて訪れた「ラキャルプフェス2024」。大盛況の中、このフェスでしか聞けない、専門家によるセミナーが開催されました。

今回取材させていただいたのは婦人科医 大島乃里子先生とkokode Beautyで連載中の美容プランナー西村直子さんによる「ビタミンDとCを味方に、更年期に備える」のセミナー。

更年期の基礎知識からポジティブに乗り越える方法、ビタミンDやCを取り入れた更年期の心と体のケアについてのお話を聞いてきました。

【INDEX】

更年期は、人生最後の時に理想の自分でいるための重要な通過点

ラキャルプフェスの前日に52歳を迎え、「更年期真っ只中です(笑)」という西村さん。

大人世代の西村さんが考える美容・健康法とは、常に若々しくを求める“時を戻す”方法ではなく、棺の中にいる最後の自分の姿をまずイメージして、その時の理想の自分を最終的な目標とし、逆算して、今、自分がすべきことをプランニングするものなのだそう。

その中で、心も体も揺らぐ「更年期」は、最も重要な時期。自分と向き合うためにも今回、大島先生に改めて更年期を教わりたいと語りました。

改めて更年期とは? 大島先生に教わる「更年期のきほん」

大島先生によると、更年期とは時期のことであり、女性なら誰しもが通る通過点。日本人は50〜52歳が閉経の平均年齢。40代後半頃から更年期となり、だんだんと閉経に向かいます。更年期のはじまりサインの多くは月経不順。月経サイクルの間隔が短くなっていく方が多いそうです。

その後50歳くらいで一気に女性ホルモンが減り、ほてりやのぼせ、発汗、めまいを感じるのが典型的で、その後に疲れやすくなったり、年を重ねると血圧が上がりやすくなったりするそうです。

上は、エストロゲンという女性ホルモン量の変化を表したグラフ。このようなグラフはよく見かけるかと思いますが、実はエストロゲンはこんなに滑らかにガクンと落ちるわけではなく、実際はガタガタガタとアップダウンしながら下がっていくのだと大島先生が説明。

なので、一回の血液検査でエストロゲン量が低い高いというのは判断しにくいというお話もありました。

症状は十人十色。美容家 西村さんが語る「わたしの更年期」

更年期症状は、ホットフラッシュや不眠、疲労感など、どんな症状かは個人差があります。

西村さんの場合は、ホットフラッシュはなく、月経不順が始まる前に48歳頃から肌の質感が変わり、身体の重たさを感じるようになったそう。そのほかにも物事を順序立てて考えるタイプだったのに、何か焦りを感じ、物事をゆっくり考えられなくなったり、考えることが億劫になってしまったり。心がホルモンに揺らされているような感覚に陥ったそうです。

それに対し、大島先生は、自分の身体をよく理解して、更年期の知識を蓄えておくことが大切といいます。というのも、知識があれば、変化を感じやすく、どう対処しよう、病院に行った方がいいかなと考えることができるから。

西村さんも、毎月の小さなゆらぎはあるけれど、それとは違うという気づきが重要になってくるのではないかと思っているそう。

そして、更年期は何かと自分を責めがちですが、本能で身体に大きな変動が起きていることと認識して、対処すべきということも教わりました。また、実は、症状があっても、それは更年期ではなく、病気が隠れていることもあるのだとか。更年期症状を感じたら、本当に病気ではないか、調べることも大切だそうです。

更年期症状の対処法の基本は「日々の食生活」

「更年期は、毎日何を食べて、どう動いて、どう寝てというような生活がとても大切」と大島先生。併せて更年期症状を緩和する治療法についても伺いました。

更年期症状は、症状の有無、重さ、症状などすべてに個人差がありますので、治療法もさまざま。治療ができるので、婦人科などで自分に合う方法を相談すると、よりポジティブに更年期と向き合えると大島先生から教わりました。

そして、一方で、10代の頃から婦人科系の疾患を持つ西村さんは、老後の健康を考える上で、東洋医学でいう未病ケアも重視。何か症状が出る前に、食生活を整えて未然に病気を防ぐ体づくりが大事だと実体験からも感じているそう。

また、お二人の話の中で、更年期は女性ホルモンを元気にする食事として、タンパク質、ミネラル、ビタミン、脂質、炭水化物という5大栄養素をバランスよく摂ることが大事という話も。

栄養素の偏りが生じるようなダイエットをするのではなく、更年期は「しっかりバランスを取ることが特に重要です」と大島先生。

また、女性は男性と比較すると寿命が高いにも関わらず、女性ホルモンの関係で筋肉や骨が衰えやすく、老年期になると骨粗鬆症になって骨折するなど衰えが顕著に。だからこそ、人生100年時代、老年期を迎えてもいつまでも元気で過ごすために、アクティブに動ける今のうちからバランスよく食事をして健康値のピークを高めておくことが必要なのだとか。

目下の更年期だけでなく、老後の理想の姿までも見据えて、食を含めた生活を整えることが重要といえそう。

健康寿命を伸ばすためにも必要な「ビタミンD」

女性は60代頃から骨粗鬆症になる傾向がありますので、5大要素のミネラルの1種であるカルシウムが特にポイントになってきます。しかしカルシウムを吸収するには、ビタミンDも必要。

ビタミンDは、骨や歯の健康を維持するだけでなく、神経伝達や筋肉の収縮などを正常に行なったり、免疫力を調整したりする働きがあります。さらに、ビタミンDを摂っている人は摂っていない人よりも長生きしているという論文も最近出て、大島先生も「こんなにも差が出るのか!」と驚いたのだそう。

それもあり、吸収するためのビタミンDも併せて今のうちからしっかり摂ってほしい栄養素だと大島先生は語ります。

ビタミンDは、太陽を浴びることで、皮膚でも作れますが、雨の日や日焼け止めなどで紫外線をカットしている方は生成するのが難しいそう。
「特に日本人はビタミンDが不足しているので積極的に摂る必要がありますが、食事だけ、日光浴だけと、どちらか1つでビタミンDを十分に作るのは限界があります。なので、サプリメントも併用して、今のうちからしっかり摂ってほしい」と大島先生。

ただし、10年後、20年後、30年後も元気でいるためのベースは、やはり日々の生活。生活を整えつつ、プラスアルファでビタミンDも取り入れて、今から健康値を上げていくことに注力してほしいと話してくださいました。

加えて、西村さんは、「こういった知識を積んでいくと同時に、女性はまずクリニックで、自身の健康状態を知ってから食事の見直しや運動をオススメしています」とも。

大島先生が顧問を務める「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」では、スタッフが全員女性でリラックスしながら自分の健康を相談できる空間や、更年期の方々に必要な検査をパックにした更年期ドックなど、より女性が心地よく健康を追求できる環境づくりをなさったそう。

気軽にまずは相談からできるというクリニックはとても嬉しい存在。「私もお世話になりたい」と西村さんも気になるご様子でした。

クレアージュ東京 レディースドッククリニック
東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館17階
Tel.0120−815−835(電話受付:8:30〜16:00)、日・月曜休診
更年期症状や更年期の体の変化が気になる方向けのプラン「更年期ドック」¥55,000
https://www.creage.or.jp/

\西村さんも愛飲!/ビタミンCとビタミンDがWで効率よく摂れるLypo-C

ここからはPRである小林加奈さんも登壇。「Lypo-C」から昨年9月に登場した、ビタミンC 1000mgとビタミンD 2000IUが同時に摂れる「Lypo-C Vitamin C+D」を紹介。

ビタミンCとDをからだの内側に届けるために独自のリポソーム技術を用いて、“届ける”ということに非常にこだわった液状のサプリメント。

西村さんも愛飲中で、緊張するような撮影やイベント前後はビタミンCだけの「Lypo-C Vitamin C」を4包、「Lypo-C Vitamin C+D」を2包の全6包を取り入れているそう。

小林さんによると、ビタミンDは吸収に個人差もあり、現代人はビタミンD不足なのだそう。「Lypo-C Vitamin C+D」には1包に成人の1日の必要量を含有しているので、西村さんのようにシーンに応じて摂るのがオススメ!

人の体に馴染むリン脂質でできたカプセルの内部にビタミンCをたっぷり1,000mg閉じ込めたサプリメント。消費されやすく吸収されにくいビタミンCが効率的に届きます。
Lypo-C Vitamin C  30包入¥7,776(スピック)

 

美容にも健康にも欠かせないビタミンCと、健康維持の観点から近年注目の高まるビタミンD。この2種類のビタミンを一度に効率よく補える、リポ・カプセルの新たなサプリメント。
Lypo-C Vitamin C+D 30包入¥8,964(スピック)

<右>スピック PR 小林加奈さん
広告代理店での営業を経て、SPICへ入社。PR担当としてSNSやイベント、メディア対応など幅広く業務を担う。現在はリーダーとしてチームを牽引する存在。

更年期から老後までの健康をキープしていくためにも、食事をはじめとする生活習慣の改善に加え、これらのインナーケアも取りいれていく必要性を感じた、とても勉強になったセミナーでした。

■問い合わせ先
スピック 0120−663−337(受付時間10:00〜18:00*日・祝を除く)

撮影/白倉利恵(光文社写真室)

「ラキャルプフェス」とは?

今年で7回目を迎える「ラキャルプ フェス 2024」。ナチュラル&オーガニックライフ美容の最先端情報が集約したイベントで、今年は、6月22−23日の2日間、東京 原宿で開催されました。

フェスでは、“サスティナブルな未来を作る”をテーマに、ナチュラル&オーガニックのコスメからフードまで、全74ブランドが集結。初お披露目のブランドや新商品も登場しました。

今回は、カーボンオフセットの実施や、フェムテックブースも設けられ、「自分のからだを知る」ためのコンテンツやアイテムを扱うブランドも参加し、自身の健康、ウェルビーイング、人生の目標に対してポジティブに取り組むための知識や情報、教育、コミュニティを提供。

専門家によるセミナー開催や体験会も多数開催。美容好きにはたまらない情報がたっぷり詰まったフェスでした。

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