【更年期 うつを克服!美容家 山本未奈子さんにインタビュー】今から知っておきたい「更年期ケア」
気さくで明るく、いつも笑顔でまわりを幸せな気分に、そして会えば「また頑張ろう!」と意気込ませてくださる美容家兼MNC New York 代表取締役の山本未奈子さんにココロの影が忍び寄ったのは6年前。山本さんも気がつかない間にココロとカラダは蝕まれ、気がついたときには「重いうつ状態」に…。起き上がることすらできない日々が訪れたそう。
その原因は40〜50代前後に多くの方が経験する「更年期」でした。女性なら誰もが起こりうる更年期の問題、今私たちがすべきこと、ココロの持ち方を山本さんにkokode Beauty編集部植木が伺いしました。
お伺いしたのは…
MNC New York 代表取締役CEO・美容家
山本未奈子さん
V Holdings代表取締役 Co-CEO、MNC New York 代表取締役CEO、Be-A Japan取締役。UCL(ロンドン大学)を卒業後、帰国し、商社と外資系証券会社に勤務。32歳の時ニューヨークの美容学校 L’atelier Esthetique へ入学し、首席で卒業。同校で教鞭を執るまでに。その後拠点を日本に移し、2009年にMNC New York Inc.を設立。「日本で一番女性を幸せにする会社」をビジョンに掲げ、ウェルネスブランド「SIMPLISSE/シンプリス」、「SIMPLISSE THE BALANCE /シンプリス ザ バランス」を展開。インスタグラム:@minako_yamamoto
更年期は女性なら誰もが通る道。まずはサインを見逃さない!
—–先日、シンプリスの発表会で、医師 友利新先生との対談を拝見しました。そこで、山本さんの「更年期」の体験を伺いましたが、改めて、山本さんの更年期はどういうものだったのか教えていただけますか?
「私の場合は、ベッドに入ったらすぐに眠れるけれど、夜中に何度も起きてしまう。2時、3時に目が覚めてそれからもう眠れない。寝ても、起きたら疲れているというような状況がずっと続いていました。
眠れないのも、疲れやすくなったのもずっと『年齢のせいなのかな』と、色々なサインをおざなりにしていました
『不調は年齢のせい』と更年期症状に気づいていない方が多くいらっしゃいますが、更年期は閉経前後の各5年の約計10年を言います。だから、まだまだと思っていても実はプチ更年期で症状が出始めている方もいらっしゃいます。
思い返してみて『あれ?今までと違う』と思うことがあるようでしたら、それは更年期の始まりかもしれません。」
—–私も45歳目前になり、目覚まし時計より早く目覚めてしまうことがほぼ毎日です。けれど、寝坊したら子どもが遅刻してしまうかも、とか、仕事を終わらせるために早起きしなくてはなどと育児や仕事でミスすることへの恐れからくるものだと思っていました。
「みなさん、眠れない=更年期に突入していると結びついていらっしゃらないようですが、それは、更年期の始まりの1つかもしれません。
・最近疲れやすい
・全然ゆっくり寝られていない
・夜中に目が覚める
という症状はありませんか? まさにそれが更年期の症状なんです! 」
—–山本さんは、 “眠れない”症状から始まったと伺いましたが、今思い返すとほかにどういう症状がありましたか?
45歳ぐらいの時に症状が悪化したのですが、まず疲れやすかったですね。なんとなく生理前にお腹が張ったり、うつっぽくなったり、落ち込んだりイライラしたり…。PMS(月経前症候群)は今までと変わらなくて普通のことなのに、それが長く続く。眠れないだけではなく、仕事に集中できない。段々と忘れ物がひどくなっていき、服が選べなくて約束に遅れるということもありました。そして人と会うのも気が進まなくなってき始めたのもこの頃。
まるで別人のような自分がいて、別人が乗り移ったかのよう。あらゆるものごとに興味を失っていきました。
社長として失格。
母親としても失格。
人として機能してない。
もうダメだ…
と感じるようにもなっていましたね。そこからどんどん悪化し、まさに無気力、無関心、放心状態に陥って、とうとう起き上がることもできなくなりました。
私は幸いにも親友に『おかしいから病院に行ったほうがいいよ』とオススメの心療内科を紹介してもらえましたが、まだまだ多くの方が悩んでいらっしゃるのでは!?と思っています。
—–日本では女性の更年期をネガティブに捉える風潮がありますものね。心療内科にかかっていかがでしたか?
「診療内科に行ったところ、即、「重いうつ」と診断されました。症状が出始めてから5年くらい経っていましたね。そこから仕事はドクターストップ。会社をお休みして、LINEを含めすべての連絡手段を遮断。治療がはじまりました。
以前は、仕事も忙しいし、育児もあるし…。毎日走り続けていました。人に呼ばれたらすぐに行くタイプでしたし…。元々ポジティブで明るくて社交的な性格だったのに、うつと診断される直前は別人みたいで、どこに行ってもココロここにあらずでしたね。。うつと診断された頃に初めてお会いした方は、私の印象が全く違うのではないかなと思うほどです。
今考えると、もし自分のカラダやココロと向き合い労って、自分の時間を作っていたら、うつかもしれないともう少し早く病院に行っていたら、重いうつ状態…と言われるほどにはならなかったかもしれません。結果が違っていたのではと思います。
だから皆さんもご自分と対話してサインを早くキャッチしてほしいですね。症状が2、3日でなくならず、自分の生活に支障をきたすようになったら、気になる症状を診断してくれる病院に相談しましょう。
まずは、更年期を知る。受け入れる。そして必要な対策をする。これが大切だと思います」
気になったらすぐに! 病院は楽しい人生後半戦へ進むために頼るべし!
—–自分を見つめることは本当に大切ですね。
ところで、よく更年期は何かあれば“婦人科”にかかるイメージでしたが、山本さんは最初から心療内科に行かれたのですか?
「最初は私も婦人科にも行きました。更年期の治療としてピルも飲みましたし、ホルモン補充療法(HRT)も試しました。けれど体がむくんだり、お腹が張ったり、体重も増えたりで体に合わず…。友人にすすめられて最終的に行き着いたのが心療内科でした。
すすめられた当初は、心療内科や精神科はハードルが高く、一度行くと抜けられないイメージがありましたし、うつって診断される。薬を飲んだら恥ずかしいという思いもあって、行くのを躊躇していました。
けれど、留学をしていた娘に『アメリカでは、心療内科は普通だから。抗うつ剤は必要な時に頼ってもいいものだから、病院でもらってきたら?』と言われ、そして親しい友人にも『病院に行ったほうがいいよ』とすすめられてやっと心療内科に行ったんです。
先生には『なんでこんな状態まで放っておいたの!? 』と言われました(笑)。メンタルもケアせずに放っておいたら悪化するんですね。本当にもっと早くいけば良かったと思っています」
—–海外のドラマでもカウンセリングや心療内科は日常の生活に組み込まれていて、健やかに生活するために欠かせない場所というイメージがありますよね。日本ではまだまだですけれど…。
それで、そこからの治療はどんなものでしたか?
「はじめの1カ月は寝たきり状態で、2カ月間は家族としか会わず、治療に専念。半年間は会社に一度も行きませんでしたね。最初は音楽もNetflixも聞けない、観られない。LINEも返信できない状態。それなのに発表会もあるし、撮影もあるし、と慌てていたら、先生に『今、動いたら治りませんよ』と言われ、仕事から離れることを決意しました。このときは、母の存在が温かかったし、子どもたちのサポートは大きかったですね。
約2カ月である程度復活して、少しずつ仕事を進めていきました。今、うつを発症してから、1年経ちますが、徐々に徐々に慎重に仕事を増やしています。けれど、また発症するのが怖いと思っていて、心療内科には1カ月に1回のペースで通っています。先生には「山本さんは薬が効くから、またなっても大丈夫!」と言ってもらえましたが、この経験から、自分を見つめ直すようになりました」
更年期はさなぎの時期。今後の人生も楽しむための転換期
—–体力的にも精神的にも大変な日々だったのがとても伝わってきますが、逆にこの時期を経て得られたことはありますか?
「あの辛かった日々は“さなぎの時期”だったのだなと思います。更年期はネガティブに聞こえるけれど、人生の後半を楽しむための転換期。ツラさを経験したから、どのくらいでブレーキをかけるといいとか、自分で調整が効くようになりました。断ることも上手になり、自分の負担になることならないことも見分けられるように。自分の取り扱い方も得られました。今考えると、私にとっては“必要な時”だったのだと思います。
また、生活習慣を見直し、8時間眠ることをしっかり組み込んでから他のスケジュールを入れていくようにしました。お酒をやめて、寝室の環境を整えてできる限り睡眠を最優先してベースを整えるということを知りました」
美しく健やかな生活を続ける大人のための「シンプリス ザ バランス」
—–辛かった時期をポジティブに捉え、糧にする。そうできる山本さんはやはりすごいなぁと改めて思います。それで、この経験から誕生したのが「シンプリス ザ バランス」ですよね!
「はい。そうなんです。
100年前の寿命は44歳で、昔の人は更年期を頃に亡くなられている方も少なくなかったので、更年期後の生活がフォーカスされることがありませんでした。けれど今や人生100年時代に突入しています。だから更年期後にどう快適に過ごすかはテーマ。
私は薬に頼って治療をしましたが、薬に頼る前にできることがあるのでは?!とサプリメントの開発をはじめました」
—–具体的にどのようなサプリメントなのか教えてください!
「今回の新作サプリメントは、女性のオン・オフのバランスを整えるサプリ『シンプリス ザ バランス メノバランス』と、すっきりとした朝を迎えることで前向きな気分も応援する『シンプリス ザ バランス メノナイトドリンク』です。
シンプリスは、もともと自分たちが飲むためのもの、そして自分の子どもたちにもその時に自信を持って届けられるものをという観点でものづくりをしていますので、確実に、安全に栄養素を届けるための工夫も凝らしています。
例えば、配合している成分の栄養素が酸化したり壊れたりしないよう特殊な4層のアルミパウチを採用して、徹底的に栄養素を守ったり、着色料・香料・保存料・甘味料フリーだったり、品質の良い優れた製品を製造するために、医薬品製造を行う国内メーカーのGMP認証取得工場による生産を守ったり、環境に配慮するなど…
また、大人の女性が飲むサプリという点を意識して、ゴールドを使った大人っぽくオシャレなデザインも「シンプリス ザ バランス」では追求してみました」
「『心地よく快適でいたい。できるだけ薬に頼らず過ごしたい』。そんな女性に向けた「メノバランス」は、自然の力をぎゅっと凝縮し、フレッシュなままパッケージしたサプリメントです。1日2粒という、無理なく続けられる手軽さがいいですよ」
2粒にぎゅっと!
大人の女性をサポートする厳選素材
[SIMPLISSE]シンプリス ザ バランス メノバランス 30袋入り 9,500円(税込)
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「多くの大人が感じている“しっかり休めない”、“休んだ気がしない”という悩みに「大麦乳酸発酵液ギャバ」と「L-テアニン」の2つの植物性アミノ酸がアプローチするドリンクです。すっきりとした朝を迎えることで、前向きな気分も応援します。ノンカフェイン低カロリーの1本9kcal、血糖値が上がらない糖質採用、少量タイプだから、おやすみ前もOK!」
ゆったり休息をサポートする厳選成分
[SIMPLISSE]シンプリス ザ バランス メノナイトドリンク 20ml×10本入り 4,800円(税込)
商品の詳細を見る・購入する
—–私は深く眠りすぎて寝坊するのが怖くて、こういったサプリメントを摂るのを避けていましたが、とても良さそうですね!
「『3時間しか今日は休む時間がない!』というような日には、ブルーの「シンプリス ザ バランス メノナイトドリンク」を是非お試しいただきたいですね。本当にスッキリとした朝を迎えられますよ! 赤の「シンプリス ザ バランス メノバランス」は、日々の元気をサポートしてくれたり、女性特有のバランスをケアしてくれたりします」
—–シンプリスは多くのサプリメントを出されていると思うのですが、大人世代にオススメのサプリメントはありますか?
「大人世代からご高評をいただいているのは『シンプリス センシュアル ネンマク ケア』ですね! 潤い不足に着目したサプリメントです。大人世代になると口の中や目、膣など粘膜と言われるところが乾燥してきます。粘膜は粘液を分泌するのですが、その粘液には自浄作用があり、免疫力になるとも言われています。それがどんどん不足してくるのがやはり更年期です。
分泌しなくなると、雑菌に侵されやすくなりますのでニオイも気になるように。口や膣がニオうのも乾燥がひとつの原因。またパートナーとのセックスで痛みを感じてしまうのも乾燥が原因であることも。
『シンプリス センシュアル ネンマク ケア』は、アメリカでは臨床結果も出ているシーベリー果実油(サジー、シーバックソーンとも言われる)を配合し、潤う毎日をサポートしてくれます。
サプリメントは食品ですのでいつお飲みになっても構いませんが、夜飲むと次の日の朝、爽やかに過ごせます」
[SIMPLISSE]シンプリス センシュアル ネンマク ケア 30袋入り 9,396円(税込)
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更年期はいつか過ぎ去るひとつの期間。怖いものではない
—–私も試してみたいと思います! ご紹介ありがとうございました。
最後に山本さんの経験を踏まえ、みなさんにメッセージをいただけますか?
「更年期のことを話すのは勇気がいるし、恥ずかしい気持ちも私もまだあります。そうネガティブに思ってはいけないけれどまだある。でも、多くの方に女性の更年期について知っていただきたいし、私のようにそこまでカラダもココロも疲弊する必要はないので、ぜひ自分を労わっていただきたいと思います。
更年期の間は無理せず、この期間は自分と向き合う時間と考えれば、更年期を抜けてまたかけ出せると思うんです。カラダもココロも乱高下している時に無理すると、普段起きないことが起きる。それが更年期です。
更年期を迎えると終わっている感みたいなのが出されることもありますが。そうじゃない! 更年期は、みんなが通る道。小児期や思春期のように、ただ単に通り過ぎる期間のことで、怖いものではない。時期が過ぎれば落ち着く、終わりがあります。どうやって楽しく生きるかです!
私が考える美しさは、自分を肯定できること。『周りがどう評価するか』ではなく、自分が本当に心地よく生きていることが大切だと思っています。
みんなで手を取り合って進んでいきましょう!」
撮影/白倉利恵(光文社)