心も潤う!声に出して読みたい化粧品キャッチコピー
皆さんは化粧品のどんなところに惹かれますか?
実際の効果、ラグジュアリーなたたずまい、キレイになれるかもというワクワク感、ファッション性、つけ心地などさまざまな魅力がありますよね。
私は職業柄か、キャッチコピーに惹かれます。
化粧品がもつときめきや、キレイを応援する姿勢を一瞬で表現して、一瞬で女性の心をつかむ力をもつキャッチコピー。
読んで心地よく、心までをみずみずしくしてくれる化粧品の名キャッチコピーを「超」厳選して紹介します!
「ジブン年齢は、私が決める。」
コーセー 2015年「アスタブラン」
髪を振り乱して育児と仕事に奮闘する日々、鏡にうつった自分に「老けたな」としみじみ実感。
「もう年だからー」なんて冗談半分で言い始めた頃、このコピーに出会ってパッカーン!と目が覚めました。
老け込むか若々しくいるかは、自分の覚悟次第なのです。
美容ばっかり頑張るのはイタいけれど、若々しくいたいという気持ちはあきらめちゃイカン!と奮い立ったのを憶えています。
(アラフォーは頑張りのさじ加減が難しいのですが…)
森高千里さんの透明感あふれるビジュアルもインパクト大!
「変わる人は、美しい」
オルビス 2015年ブランドコピー
昨年リニューアルした新生オルビスのキャッチコピー。
時代の変 化も、自分の変化も、恐れずに受け入れる。
過去にしばられず未来に向かって軽やかに踏み出していく、そんな女性でありたいよね、というメッセージがこめられ ています。
やりたいことがあっても「でも」「だって」と現状維持の理由ばかりを探してしまう女性たちの、背中をそっと押してくれるようなコピーです。
肌も体も考え方も昔のまま変わらないこともひとつの美しさですが、柔らかくしなやかに進化していくことは、人としても魅力的ですよね。
「あなたはただ微笑めばいい」
SUQQU 2011年秋冬のメイク
このコピー、もう衝撃でした。微笑むだけでいい。
それだけであなたは美しくなる、取り巻く空気を美しくする、周りを幸せにする。この化粧品がそれを実現する。
というストーリーをたった10文字で表現するなんて。
大震災があった年の秋で、誰もが心からの笑顔を取り戻せずにいた頃。
「微笑むだけでいいんだよ」というメッセージも、じんと響きました。
(ポスターのビジュアルは肖像権の関係で紹介できず、残念!)
こちらは2016年のベースメイクのコピー「印象さえも、みずみずしく」。
そういう人に導きますよ、というSUQQUの心意気が嬉しいですよね。
SUQQUのコピーはいつも、はっとさせつつも品があり、注目しています。
トリはこちら。
「お化粧をする。私はここにいる」
資生堂 2012年1月新聞広告
こちらはまさに、声に出して読みたいコピー。資生堂からの許可を得て全文を引用します。
(以下、引用)
いまだから、わかる。
化粧水が満たすのは、肌だけじゃない。
口紅ひとつで、たちまち空気はあかるくできる。
いまだから、わかる。
どこへ向かおうとも、お化粧はそばにいる。
私と一緒に笑って、私と一緒に考えて。
そしていつしか、私の一部になっていく。
お化粧と自分とでつくる喜びは、きっと誰にもある。
陽が昇ったら、お化粧しよう。新しい顔で進もう。
資生堂のむかえる140年目の春。
お化粧がある。いまそこに、ひとが生きている。
(引用ここまで)
東日本大震災の後、はじめて迎えたお正月の新聞に掲載された企業広告。
普遍的で美容の本質をつき、すべての女性の心に寄り添う、静かだけどものすごいメッセージだと思いました。
折しも、今日で大震災から丸5年。
今だからこそ、もう1度多くの人に読んでもらいたいです。
資生堂の企業コピー「一瞬も 一生も 美しく」で締められているこの広告、現在は資生堂のコーポレートサイトで見ることができます。
資生堂はCM露出が多いこともあって、名コピーの宝庫。
「メイク魂に火をつけろ」(懐かしのピエヌ!)「日本の女性は美しい」(TSUBAKI)「いくよ、かわいいの先。レディにしあがれ」(マキアージュ)などなど、今すぐ美容に取りかかりたくなりますね!
いかがでしたか?
しみじみ味わい深いもの、ハッとさせるインパクトがあるもの、座右の銘にしたいもの、読むだけで元気にしてくれるような力がありますよね。
実際に化粧品を使ってキレイになるほかに、ことばを感じて心に効かせるのも美容の楽しみのひとつです。
新製品がたくさん登場する季節ですので、ぜひキャッチコピーも味わってくださいね。