連載 Vol.23 コスメフリークな2人が出会ったもっと素敵になれるパーソナルカラー

連載 Vol.23 コスメフリークな2人が出会ったもっと素敵になれるパーソナルカラー

第2次ブーム到来の〝パーソナルカラー〟。
パーソナルカラーを身に着けることで、肌の透明感がアップしたり、
目鼻立ちがくっきりしたりするので服やコスメを選ぶ際に役立ちます。
石井さんも診断を受けて買い物でも迷うことが少なくなったのだとか。
今回はカラー&コスメコンサルタント渡辺樹里さんにお話を伺いました。

What’s Personal Color
〝パーソナルカラー診断〟とは

一人ひとりの個性を活かし、美しく見せてくれる色を導き出す診断のこと。まず、黄みのある暖色系の色が似合うイエベ(=イエローベース)の人と、青みのある寒色系の色が似合うブルべ(=ブルーベース)の人に分けます。そこから似合う色を春夏秋冬の各季節が持っているイメージ色に合わせて、4つに分類。さらに渡辺さんの診断では顔に映える色を、明るさ、鮮やかさなどから総合的に判断します。※渡辺樹里先生監修

ページ下にあるチェックシートで
自分のパーソナルカラーを調べられます

パーソナルカラーを知って
楽しみの幅を広げてほしい

渡辺樹里さん(以下、渡辺さん):石井さんから、SNSのメッセージで診断をしたいとご連絡をいただいたときは本当に驚きました!

石井さん:いつも私のSNSを見てくださっているのを知っていたので、診てもらうなら私の事を熟知している人にお願いしてみたいなと思ったんです。メークは似合う色がなんとなく分かっていたのですが、お洋服で迷うことがあったので診断を受けてみたくて。

渡辺さん:ありがとうございます。最近パーソナルカラー診断の流行で、イエベ、ブルべという言葉が先行しています。ただ、その2極で分かることは黄みのある色が似合うのか?青みのある色が似合うのか?どちらが似合うのかということなんです。

石井さん:しかもブルベに似合う色だからといって、必ずしもブルベの人に似合うとは限らないんですよね。

渡辺さん:はい。イエベ、ブルべに似合うというだけでなく、明るさと鮮やかさによっても美しく見せてくれる色には、個人差が出てくるものだと考えています。というのも、ブルべが得意とされている色に”青み寄りの赤”があるのですが、その”青み寄りの赤”を白で薄めたローズピンクと、黒で深みを入れたワインレッドは明るさに差がありますよね。そうするとブルべの中でも明るい色が得意な人にはワインレッドは暗すぎる可能性があるんです。

石井さん:そうでしたね。渡辺さんの診断ではイエベ・ブルべだけでくくらず、どんな色が得意なのか明るさや鮮やかさなども含めて論理的に教えてもらえるのが良いと思います。特にコスメは、アイテムまで落とし込んで教えてもらえるので皆さん嬉しいはず。私はまさしく愛用しているコスメだったので答え合わせのようでした。

渡辺さん:「これはイエベの色だから私には似合いませんか?」と仰るお客様もいらっしゃるのですが、顔の雰囲気など総合的な診断が、その人に似合う色選びには大切だと考えています。あまりイエベ、ブルべだけに囚われすぎないでほしいなと思いますね。

パーソナルカラーで自信を持って
メークもオシャレも楽しめる

石井さん:渡辺さんの診断では、ベースとなる春・夏・秋・冬のタイプに加えて2番目に似合うセカンドのタイプも出してもらえますよね。私はイエベの春(スプリング)タイプの色が一番似合いますが、セカンドタイプはブルべの夏(サマー)でした。洋服などピンクのイメージを持たれることが多いのですが、実際は似合わないピンクもあると感じますし、水色のワンピースなども持っているので納得したんです。

渡辺さん:美保さんの場合、イエベではありますが、こだわるべきは明るさでした。春タイプが似合うピンクは、(a)ライト、(b)ブライト、(c)ビビッド、(d)黄味よりのウォームがありますが、なかでも美保さんに一番似合うピンクは(a)のライト、淡い柔らかいコーラルピンクですね。今日着ていらっしゃるワンピースがちょうどその色です。

石井さん:本当ですね。

渡辺さん:美保さんはディープカラーよりライトカラー=明るい色が似合うんです。イエベだからといって(c)や(d)を選ぶよりも、夏タイプの明るい色のほうがしっくりくると思います。

石井さん:たしかにカーキのジャケットがそうでした。イエベということだけで考えると似合うカテゴリーの色ですが、どうもしっくりこなかったんですよね。診断を受けて自分に似合う色を知ってからは、買い物もより早くなったと思います (笑)。

渡辺さん:私もパーソナルカラーを知る前は、流行のものがことごとく似合わず落ち込んだこともあったんです。でも、それは単純に自分が似合うものを選べていなかっただけだったんですよね。似合う色さえ分かれば、次の日からすぐに取り入れられるのがパーソナルカラーの良いところだなと思います。

石井さん:あと、お洋服はダイレクトに顔映りに影響しますが、メークであれば顔全体でバランスをとれると思うんです。ベストカラーではない流行色や好きな色を使いたいときは、質感やラメ、パールなどでブレンドして肌に馴染ませる方法を知っていると良いですよね。

渡辺さん:はい、たとえばイエベさんが青みピンク系のリップを使いたい場合は「ゴールド系のラメやパール」を重ねる。ブルべさんがオレンジ系のリップを使いたい場合は、「シルバー系のラメやパール」を重ねると肌なじみが良くなりますよ。

石井さん:これを知っているだけで似合うリップの色も幅が広がりますね。今までの連載でもお伝えしてきましたが、お洋服もメークも、自分自身を美しく見せてくれるものを選ぶのが大切だと思っています。

渡辺さん:パーソナルカラーを知ることは、その手助けになってくれると思うので皆さんにもぜひ上手に取り入れてほしいなと思いますね。

(左)イエベさんがブルべカラーのリップをつけるなら、「カネボウ モイスチャールージュ12」(右)ブルべさんがイエベカラーのリップをつけるなら、「アディクション リップグロスピュア018」を重ねづけすると肌馴染みがよくなり、オススメです。

Check Sheet

渡辺さんのワンポイントアドバイス付きパーソナルカラー診断チェックシート

下の各シートで当てはまると思うものにチェック。
4タイプのうち1番多くチェックがついたものがあなたの似合う色タイプです。
さらに2番目に多くチェックがついた季節で、
より自分に似合う色を導き出すことができます。

  • 春
  • 夏
  • 秋
  • 冬

1stタイプと診断されたものをクリックして、
各タイプの似合う色の詳しい説明をチェック!


1st 春タイプ
×2ndタイプ

1stと2ndの掛け合わせでより似合う色が分かります。
上のリストの同番号で示されている、枠内の色が中でも似合いやすい色のラインナップです。

(1) 1st春×2nd夏なら
明るいクリアな色やパステルカラーを選ぶのがポイント。
大人のかわいらしさを演出できます。
(2) 1st春×2nd秋なら
とにかく大切なのは黄み寄りの色を選ぶこと。
温かみのある色なので優しげな印象に見せられます。
(3) 1st春×2nd冬なら
鮮やかなビビッドカラーが似合いやすいです。
華やかな印象で存在をくっきり際立ちます。


1st 夏タイプ
×2ndタイプ

1stと2ndの掛け合わせでより似合う色が分かります。
上のリストの同番号で示されている、枠内の色が中でも似合いやすい色のラインナップです。

(1) 1st夏×2nd春なら
明るいクリアな色やパステルカラーを選ぶのがポイント。
大人のかわいらしさを演出できます。
(2) 1st夏×2nd秋なら
やわらかいグレイッシュカラーが◎。
落ち着いた印象で、大人の品格を感じさせられます。
(3) 1st夏×2nd冬なら
とにかく青みを感じる色を選ぶのがおすすめ。
涼しげな魅力を出せます。


1st 秋タイプ
×2ndタイプ

1stと2ndの掛け合わせでより似合う色が分かります。
上のリストの同番号で示されている、枠内の色が中でも似合いやすい色のラインナップです。

(1) 1st秋×2nd春なら
とにかく大切なのは黄み寄りの色を選ぶこと。
温かみのある色なので優しげな印象に見せられます。
(2) 1st秋×2nd夏なら
やわらかいグレイッシュカラーが◎。
落ち着いた印象で、大人の品格を感じさせられます。
(3) 1st秋×2nd冬なら
深みのあるディープカラーを選ぶのがおすすめ。
クラシックな雰囲気にまとまります。


1st 冬タイプ
×2ndタイプ

1stと2ndの掛け合わせでより似合う色が分かります。
上のリストの同番号で示されている、枠内の色が中でも似合いやすい色のラインナップです。

(1) 1st冬×2nd春なら
鮮やかなビビッドカラーが似合いやすいです。
華やかな印象で存在をくっきり際立ちます。
(2) 1st冬×2nd夏なら
とにかく青みを感じる色を選ぶのがおすすめ。
涼しげな魅力を出せます。
(3) 1st冬×2nd秋なら
深みのあるディープカラーを選ぶのがおすすめ。
クラシックな雰囲気にまとまります。

カラー&コスメコンサルタント /
色彩検定 認定講師 渡辺樹里さん

Profile

確かな色彩知識や分析力を軸に、お客様の「好き×似合うを最大限に活かす」ため、16タイプに細かく分けたパーソナルカラー診断をコスメ選びを中心に東京・新宿や広島で行う。根っからのコスメ好きであり、コスメのパーソナルカラー分析ブログが大人気。色とコスメの知識を生かして日本流行色協会のメイクパターン監修も行う。

撮影/平井敬治<人物> ヘア/大野朋香(air) デザイン/瀬尾侑平

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