太る原因は味にあった! 味覚を変えればダイエットも成功する!

「何度ダイエットをしてもリバウンドする」「高い美顔器を買ってもす使わなくなっちゃう」。そんな三日坊主の原因は脳にあります。脳のクセをしって、上手くだませば美習慣が身に付き、無理せずダイエットにも成功するはず。あなたの悩みを脳科学で解決しましょう!

新陳代謝が活発だから…

味覚は10日で変えられる!

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太ってしまうのは食欲を刺激する食生活のせい

そもそも太ってしまうのは脳の食欲中枢を刺激するアッパー系中心の食生活。ダイエットが必要な人が好んで食べているのが糖や脂肪、塩分の強いアッパー系の味。そのままでは無理に食事制限しえも続かずにリバンドししまいます。食べ過ぎを過度なものにせず、腹八分目で満足できるようにするには味覚をダウナー系に変えることが大事。

薄味で旨味をしっかり味わえるように訓練すると、刺激的な糖や脂が少ない食事でも満足できるようになります。舌の表面にある「味蕾」は新陳代謝が活発で細胞で10日~12日感程度で入れ替わると言われています。だから、旨味の効いた食事を10日感続けるだけで、味が薄い料理を脳が美味しいと感じるようになるんです。この舌トレを楽しんで続けていけばリバウンドのないダイエットに成功できますよ。

 

step1香りや食感を楽しむ

味覚情報のうち舌が感じるのは1割程度。あとの9割は鼻から伝わる香りや触感、見た目などの情報を総合して脳が味を判断します。ゆっくり呼吸して香りや食感をきちんと味わうと、より満足感を得やすくなります。

step2食事には20分以上かけて

「お腹がいっぱいになった」と脳が満腹中枢に指令が届くまで20分。だから食事は20分以上かけてゆっくり食べること。食べているうちに自然にお腹がいっぱいになり腹八分に。よく噛むことで消化も良くなります。

step3食事の最後に出汁を飲む

最後に旨味が効いたものを食べるとダウナー系特有の深い充足感が得られます。とくに味噌汁やお吸い物など、汁物で終えると少ない食事量でも満足感がアップ。その後の間食を抑える効果も期待できます。

step4お腹が空いたら昆布茶を

食事と食事の間にお腹が空いたら、間食の代わりに昆布茶を飲みましょう。間食を避けられるだけではなく、唾液の分泌を促し、脂や糖に慣れた舌を、旨味を味わえる舌に変えます。なるべく添加物の少ないものを。

 

教えてくれたのは

石川善樹プロフィール (800x766)

予防医学研究者 石川善樹先生

東京大学医学部健康科学科卒。ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士号取得。著書に「ノーリバウンド・ダイエット」など。

美ST6月号「“脳だま”美容」

撮影/大瀬智和(人物)、吉田健一(静物)、ヘア・メーク/高梨 舞、大山なをみ スタイリスト/柿田たみか モデル/吉村ミキ イラスト/大野まみ 取材/竹下順子

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